就寝中でも熱中症になる理由

暑いこの時期になると天気予報などで注意される熱中症、なんとその4割が家の中で発生し、しかもそのうちの3割は就寝中・寝室で起っているというデータがあります。

 

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一般的に熱中症と言うと、炎天下でスポーツしたり仕事したりしている時にかかるイメージがありますが、家の中でしかも就寝中というのは意外に思いますよね。

 

これを理解するには日本の気候の特性を知る必要があります。

これは今年の7月16日の東京の1時間ごとの温度・湿度を示したグラフです。

 

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青が温度、オレンジが湿度を表しています。温度が日中高くなり、朝夜は下がるのはイメージ通りですが湿度は日中下がり、朝夜は上がるのは意外かもしれません。

夏の温度、湿度は概ねこういった動きをします。

つまり暑い日中は湿度は下がり、朝と夜は湿度が高くなるのです。

 

蒸し暑さや快適さを感じるのは温度だけでなく湿度も大きく影響するため、実際の不快度(快適度)を表す指標として「体感温度」が用いられます。

いくつかある体感温度のうちの1つが次の「ヒートインデックス」です。

 

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出典book.mynavi.jp

 

この表を見てみるといくつかのことに気が付きます。

まず気温が27度くらいまでは多少湿度が高くても体感温度と気温とは大きく変わりません。

しかし気温が30度を超えると状況は大きく変わります。

30度で湿度が50%なら体感温度は31度ですが、湿度が80%になると体感温度はなんと37.7度にまで上昇するのです。

 

暑い日中の気温ではどうでしょうか。

気温35度では湿度50%でも40.7度、湿度80%になると58.5度と完全に危ない体感温度になってしまいます。

 

つまり体感温度は気温27〜28度を超えると湿度が高ければ高いほど過酷で危険な温度になるということです。

 

日本の夏では朝夜に気温がぐっと下がることはなく、湿度は高めで、30度を下回らない日も少なくありません。そうすると夜でも家の中の体感温度が35度以上になっていても不思議ではなく、そのため夜家の中でも熱中症は発生するのです。

 

 

これほど不快で過酷な日本の夏ですが、なぜか家づくりにおいて住宅会社が真剣に考えてきませんでした。

 

省エネ住宅の普及促進の中でも、断熱材や窓の性能向上は謳われていますがそれだけでは湿度のコントロールはできず、夏の不快な環境の改善は結局今でも部屋毎のエアコンをどう使うか、住む人任せなのです。

 

 

ヒノキヤグループでは、「Z空調」の開発販売を通じて冬暖かく過ごすことだけでなく、暑い夏をどう快適に健康的に過ごすかについても研究し提案しています。

 

玄関に入った瞬間から涼しい、夜も寝苦しさから解放されてぐっすり眠れる、風呂上がりやトイレでも汗をかかない、そんな理想的な住環境を実現していきたいと考えています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


世界一過酷な日本の気候??

快適や不快を感じるのは温度だけでなく湿度が大きく影響します。

梅雨時期は雨が多く湿度は高くなりますが、温度がそれほど高くないためジメジメ程度です。しかし気温が30度近くになってくると高い湿度も相まって蒸し蒸し、汗がダラダラと不快さが増してきます。

 

”高温多湿”

 

気温も湿度も高い状態が日本の夏の特徴です。

湿度が高いため家の中でも夜でも蒸し暑く不快な状態が続くのです。

 

一方冬は“低温低湿”です。

湿度が低いため温度以上に寒さを感じるだけでなく、インフルエンザが流行したり、肌や髪が乾燥したりするのです。

 

このように夏は”高温多湿”、冬は”低温低湿”というようにいずれの季節も湿度が不快に働く日本は世界でもかなり珍しい気候だということをご存知でしょうか。

 

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このグラフはクリモグラフといって、縦軸に温度、横軸に湿度をとって線で結んだものです。ブルーの線は東京(日本)、オレンジはベルリン(ドイツ)を表していて、1,2・・・は月を示しています。

 

8月の東京は平均気温が27度位で平均湿度も73%位と高温多湿ですがベルリンの8月は気温が18度位と低く、湿度も70%位で日本の5月から6月の湿度と同じ位です。ベルリンの夏は日本と違って過ごしやすく爽やかなのです。

日本では夏になると家の中にいても熱中症になる人が多く発生しますが、これはまさに多湿のためで、低湿であればこのようなリスクはありません。

 

冬の1月はどうでしょうか。

東京は気温が4度位、湿度も50%少しと低温低湿なのに対して、ベルリンは気温が0度位ですが湿度はなんと90%近くあって低温高湿になっています。

同じ温度では湿度が高いと暑く感じ、湿度が低いと寒く感じますので、気温は東京よりベルリンの方が少し低くても、湿度が非常に高いため体感温度としては東京よりも暖かく感じるかもしれません。肌を突き刺すような寒さというのは気温だけでなく湿度が低いことが影響しているのです。

 

 

ヨーロッパの主要都市はだいたいベルリンと同じように、夏は低湿、冬は高湿な気候のため、日本のように蒸し暑くなく快適で爽やか、冬も気温程は寒く感じないというなんとも羨ましい気候なのです。

 

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昨年8月にスペインのバルセロナに行った時の事、日中の気温こそ30度近くでしたが湿度が低いためほとんど汗をかきませんでした。直射日光を避け日陰にいれば心地よい風が吹いてとても爽やかでした。また朝晩は24度位まで気温が下がるため非常に快適でした。現地ガイド曰く、家には暖房はあるがクーラーはないとの事でした。湿度が低いことで体感温度がこれだけ違うのだという事を実感しました。

 

 

アメリカ大陸はどうでしょうか。

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ワシントンは温度の差はありますが、1年を通して湿度はほぼ一定の70%未満と快適です。

サンフランシスコは湿度は多少高めですが、気温が20度以下でほぼ1年を通じて安定しており、こちらも快適です。

サンヂアゴはヨーロッパと同じ夏低湿度、冬高湿度型、リオデジャネイロは高温多湿ですが、寒さは全くありません。

 

 

暑さ寒さがしっかりあって、さらに湿度がより不快な方へ働く日本の気候、他の国に比べていかに過酷かということがわかります。

 

それではこういった日本の気候の下でどうすれば健康で快適な生活ができるのでしょうか。

 

この湿度対策は住宅の省エネ性能を向上させるだけでは対応できません。

Qa値をどれだけ高くしても、ZEH(ネットゼロエネルギー住宅)にしても、それだけでは湿度のコントロールはできないからです。

住宅の高性能化+最適な冷暖房機器を組み合わせることで初めて、この世界でも稀に過酷な日本の気候でも快適に生活できるのです。

 

夏の高湿度を下げるためには除湿機能つまりエアコンに頼る他ありません。

冬の低湿度を上げるためには加湿器を使用する他ありません。

 

つまり夏冬両方使えるエアコンをいかに効率的に使用するかが日本の気候でも家の中では欧米並みに快適に暮らせるかのカギなのです。

 

だからZ空調なのです。

 

Z空調なら1年を通して、家中隅々まで暖かく涼やか、夏の不快な高湿度もしっかり除湿してくれます。

冬の加湿だけは加湿器が必要となりますが、それは他のどの暖房器具を使っても同じことです。

 

Z空調が優れているのは、人がいる部屋もいない部屋も全ての部屋をほぼ同じ温度湿度にキープしてくれる点です。(夏の場合、冬は温度をキープ)

これまでの部屋毎エアコンでは、エアコンのない部屋は蒸し蒸し不快で汗が引かないだけでなく、エアコンを付けている部屋と付けていない部屋とで温度差が生じ、高湿の夏では結露するリスクがありましたが、Z空調はそういった心配もないのです。

 

 

梅雨が明けると蒸し暑い夏がやって来ます。

夏バテすることもなく、寝不足にもならないZ空調の家をぜひこの夏に体感下さい。

 

 

*ヨーロッパ、アメリカのクリモグラフは日本建材・住宅産業設備協会のホームページより

 

 

 

 

 


エネマネハウス2015

エネマネハウス2015に協力企業として参加しました。
我々が応援するのは関東学院大学のプロジェクト「Green Hat 2030」です。
エネマネハウスは学生と民間企業との提携で「学生の考える将来の家」をテーマとしたモデルハウスを建築、展示するイベントで、数多くの応募の中から今年は5つの大学が選ばれました。
その1つが関東学院大学です。


建物の外観です。
前から見るとソーラーパネルが載った普通の家に見えますが屋根に仕掛けが・・・



屋根を横から見るとこのようになっています。
ソーラーパネルを支える架台の下になんと屋上緑化空間が!
パネルはルーバーとして太陽の日差しを芝生にや建物への熱負荷を軽減する役目を果たしています。

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また雨水をタンクに蓄え、その水をソーラーパネルに噴射して、パネルの発電効率の上昇と、屋上緑化への水やりとを兼ねるというとてもエコなシステムになっていました。

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パネルの上の配管を通って雨水が噴射されます。
パネルと冷やした水が流れて芝生へと垂れていきます。


間取りは極めてシンプル。
太陽の熱を蓄熱して有効利用したり、高断熱で室内の夏を外に逃がさないといった提案がなされていました。
もちろんアクアフォームを使っていましたよ!


これは天然木で製作した“木琴型テーブル”
なんとバチで叩くと本物の木琴の音を奏でました!面白いアイデアですね。

今回のイベントは工期がなんとたったの2週間!
しかも終了後には即撤去と大変慌ただしいイベントでしたが、関東学院の皆さんとの交流は日頃の仕事では得られない新たな発見や気付きがありました。
当社グループでも力を入れているエコハウス、学生ならではの斬新でユニークな発想に大いに感化されたイベントでした。
また機会があればお手伝いしたいですね。

関係者の皆様大変お疲れ様でした!



2015エネマネハウス
https://sii.or.jp/emh2015/

関東学院大学のエネマネハウス
https://sii.or.jp/emh2015/kanto-gakuin.html

 

なぜ暖房便座は日本にしかないのか? 続き

欧米のトイレが寒くないのは、トイレだけを暖房しているわけではなくトイレを含めた家中全体を暖めているからです。

セントラルヒーティングと言う言葉を聞いたことがあるでしょうか。
温水をパイプで家中循環させて各部屋のラジエーターを通じて暖めると言う仕組みです。この仕組みのおかげで欧米の家はリビングもトイレも廊下も温度差がなく暖かい快適な環境が保たれているのです。

それではなぜ日本ではそういった仕組みが普及していないのでしょうか。

「家のつくりやうは夏をむねとすべし」
徒然草で吉田兼好が書いた有名なくだりです。

高温多湿の日本で木の家を長持ちさせるにはまず通気性が重視されてきました。
夏は深い軒や茅葺屋根で日射を防いで、障子などを取り払って風通しをよくする、冬は障子や襖で狭く間仕切り、そこに火鉢や囲炉裏で暖を取って温まるといった古人の知恵が生み出した生活スタイルです。

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戦後、生活が洋風化し家電が普及し始めても、この考え方に変化はありませんでした。
ただ火鉢や囲炉裏といった暖房手段がこたつやストーブ、ファンヒーターやエアコンといった暖房器具に変わっていったのです。

日本は言わずと知れた家電大国です。
世界的にも名の通った大手家電メーカーがこぞってこの日本独自の狭い空間を暖める機器の開発に勤しんで次から次へといろいろな暖房器具が作られていったのです。
温かく過ごすには、まず暖房器具、そしている場所が暖かければ良い。建物の性能を高めて家全体を暖めるというのではなくこの発想しか持てないのが我々日本人なのです。
暖房便座もそういったところから生まれたいかにも“日本らしい”商品と言う訳ですね。


一方家中丸ごと暖房が当たり前の欧米では、コストを削減するため建物の断熱気密性能を高めることに国中をあげて取り組んでいます。特に新築住宅には厳しい基準が義務付けられていて、それをクリアしなければ家を建てることができません。
ところが日本ではその基準が義務化すらされておらず、このような国は先進国の中では日本くらいだと言われています。
資源がなくエネルギー問題が深刻な日本なのに不思議ですよね。

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分厚い断熱材を外壁の外から貼り付ける断熱改修工事(ドイツ)


日本と欧米との家の違いをバケツに例えみましょう。

日本の家は隙間が多く穴がたくさん開いたバケツです。そこに注がれる水を暖房した空気と想定します。
蛇口から水を注いでも注いでも、穴から外に漏れてしまってはバケツに水が溜まりません。
どんなにエアコンで暖かい空気を送っても外に漏れてしまっては不快な上に光熱費が無駄ですよね。

欧米の家は穴の少ないバケツです。新しいバケツに穴は許されませんし、古いバケツも後から穴を埋めて改修しています。だから少ない水でもすぐに溜まります。
快適な環境をいかに省エネで実現するかを考えています。

日本では穴をなくすことよりも、蛇口を新しいものにすることやそれだけでなく、雨水を集めてバケツにそそぐ大規模な設備をつくることの方に関心が寄せられているような気がします。
つまり建物の隙間を塞ぐ(穴をふさぐ)ことよりも太陽光パネルや蓄電池などの設備機器を設置することが“エコ住宅”なんだという認識です。最新の設備機器を導入するのは良いのですが、建物自体の性能に無頓着ではもったいないことです。
建物の高性能化+省エネ機器の導入で初めて快適かつ省エネな暮らしを実現できるのですから。


この「ニッポンの家は寒い」という現状を改善し、人々の意識を変え、日本人でも欧米の人並みに快適で健康で豊かな暮らしを実現できる住環境を作っていくことが私たちの使命と考えています。

6年前に年間4千棟だった日本アクアの施工件数は昨年3万棟を超え、今年は3万5千棟に届く勢いです。
3万5千棟と言えば新築住宅17棟に1棟がアクアフォームで断熱されている計算になり、グループとしては日本で最も多くの省エネ住宅を提供していることになります。


「暖房便座なんてなくてもトイレ寒くないよ」
そんなことが当たり前になる日を夢見て、我々は頑張っていきます!



















 

なぜ暖房便座は日本にしかないのか?

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だんだん寒くなってくると、暖房便座の暖かさの有難みを感じますよね。
日本では当たり前のこの暖房便座の普及率は既に約77%!新築住宅ではほぼ100%の設置率だと思います。
暖房便座のないトイレなんて考えられないというのが日本の現状です。

一方世界の国々でこの暖房便座を見かけることはほとんどありません。
いったいどうしてなんでしょうか。

あれだけ快適なのに!海外の人かわいそう・・
冬寒くて我慢できないんじゃない・・・??

そんな風に思いますよね。


でもその理由は極めて簡単です。
“必要ないから”です。

“必要ない”ってみんな我慢しているだけでは??
いえいえそんなことはありません。

トイレの部屋自体が寒くないから必要ないのです。


トイレが寒くない・・??ってことはトイレを暖房しているってこと・・??

そうです。トイレだけではなく、家中丸ごと暖房するのが欧米の家では当たり前です。
従って何も便座を暖める必要がないのです。


日本の家でトイレを暖房している家ってほとんどありません。
トイレだけでなく廊下や脱衣部屋なども同様です。
そもそも人のいない部屋も暖めるという文化も考え方もありません。

欧米の人は随分贅沢な暮らしをしているんだな・・・と思う人もいるでしょう。
ヨーロッパでは人が健康的に暮らすためには家の中の温度は20℃以上をキープするべきと言う考え方があるそうです。
つまり“贅沢”というより“健康的に暮らす”ためというのがその理由の一番ということです。

日本では室内の温度差による急激な血圧変動“ヒートショック”で亡くなる方が年間に17000人もいるということですから、ヨーロッパで健康的に暮らす最低温度と言う考え方は贅沢とばかりは言っていられません。


寒いトイレを暖房便座で暖めるというのは僕の子供の頃からありましたので、かれこれもう30年以上前から変わっていません。
固定電話から携帯電話そしてスマホへ、クルマも電気自動車から自動運転車へとありとあらゆるテクノロジーが進歩しているのに、なぜトイレの寒さだけは30年前と変わらないのでしょうか。

それには日本独特の深い理由があるのです。
それはまた次回に。













 

家の中でも熱中症!ご注意を

35度以上の酷暑が続いていますね。
家の中でエアコンをかけていたのに熱中症でお亡くなりになった方がいたというニュースもありました。
お年寄りや持病を持った方は特にご注意下さい。

夜寝苦しくて眠れないと言う方もたくさんいると思います。
戸建てでは2階に寝室が一般的なので、この酷暑では2階は夜になって窓を開けても涼しくはなってくれません。それどころかたっぷりとため込んだ熱で日中と暑さが変わらないと言った状態ではないでしょうか。

ほとんど全ての住宅では断熱材が2階の天井上に敷かれているだけです。
この程度では35度以上が連日続くこの猛暑では到底快適に過ごすことはできません。
今後地球温暖化がさらに進むとすると一体夏の気温はどれくらいにまで上昇するのでしょうか?
40度が当たり前と言う時代が我々が生きている時にやってくるかもしれませんね。


そのように考えると家の断熱は万全に行っておくことが健康で快適に暮らすことの第一歩になります。
家の耐震性と断熱気密はまず何より優先すべき住宅性能だと我々は考えています。

また自分は若いからピンと来ない・・多少の事は我慢すれば・・と考える人もいるでしょう。
でも人間必ず歳を取ります。
歳を取ってから大がかりなリフォームをするのは時間も出費も大変です。
であるなら最初から将来のことまで考えた家づくりをするのがあるべき姿ではないでしょうか。


断熱施工と換気を最適に組み合わせることで戸建住宅でも以前とは比較にならないほどの快適な温度環境を低いランニングコストで実現できるのです。
桧家住宅の中でも昨年以降に新たにオープンした新しいモデルハウスでは、第一種換気“ココチE”が威力を発揮して更なる快適さを体感することができます。
ぜひこの時期に通常の家では暑くて上がれない小屋裏収納に上がってみて下さい。
冷房を掛けていないのに十分に過ごせるくらいの温度になっているのです!

これは屋根断熱でしっかりと外部からの熱の影響を抑えながら、建物内の空気が循環させることで小屋裏収納にもつけられた吹き出し口から低い温度の空気が常時吹き出されていることによります。
これなら夏の暑い時でもぐっすり眠れること間違いなしですね!

暑い夏場対策はこの時期に!
酷暑でも快適な桧家住宅のモデルハウスでご体感下さい。



「熱中症対策は“屋根断熱”から」過去ブログ記事
http://hinokiya-blog.com/?eid=169








 

省エネ後進国ニッポン

先日日経新聞に「省エネ適合義務化を住宅は見送り、市場低迷に配慮」との記事がありました。
これは2012年に出された「2020年までに全ての新築建築物に新省エネ基準適合を義務化する」と言う方針を見送ったということです。現在でも省エネ基準はありますが義務ではなく、基準を満たすかどうかは建て主の意思です。義務化の方針を聞いてついに日本もここまで来たかと業界では話題になったのですが、見送りとの報道を見て少々がっかりしました。


意外かもしれませんが、はっきり言って日本は建築の省エネ性能に関しては後進国です!

残念ながら人々の関心、認識も高くはありません。
野村総合研究所の資料によると、欧州各国などOECD加盟国34か国中28か国で全ての新築建築物に省エネ基準順守が義務付けられているのですが、日本は先進国の中では数少ない義務化されていない国の1つなのです。

そして今回の見送りですから後進国のレッテルはそのままということになりますね。

様々な分野の省エネに関しては先端を行っているイメージの日本なのにどうしてなんでしょうか?

ちなみに以前訪問したドイツでは、義務化された新築住宅に対する省エネ基準が非常に厳しく、日本人ガイド曰く「日本の東北地方で暖房なしで冬過ごせるレベル」というから随分状況が異なるものです。


興味深いデータがあります。

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少し古いデータですが欧米諸国と日本との家庭の消費エネルギーを比較したものです。暖房、給湯、調理、照明家電、冷房の中で赤い部分が暖房エネルギーを示していますが、日本は他の国に比べてその割合が非常に少ないことがわかります。

少ないということはそれだけ日本人は節約志向でエネルギー消費を抑えている、日本の家は暖房効率が良く省エネがきている・・・と思うかもしれませんが、そう単純な話でもないのです。


欧米では家全体を丸ごと暖房する“全館連続暖房”が一般的です。日本のように付けたり消したりはしません。
外は雪が積もって寒くても家の中は暖かくTシャツ1枚でも過ごせるといった生活が普通なのです。
日本人の我々からみると随分贅沢な感じがしますが、暖房エネルギーを大量に使っているのは欧米の人々はそれだけ冬の間快適な生活をしていることを表しているのです。

一方日本はどうでしょうか。
長年世界第2位の経済大国を誇り、生活水準、文化水準ともに世界でもトップレベルの日本ですが、暖房生活に関しては僕が子供の頃の40年前と基本的には何も変わっていません。
人のいる部屋だけ、いる時だけ暖房のスイッチを入れる、外出する時は消す、帰ってきたら付ける・・・ですよね。

それが普通で何が問題なの??
日本人は我慢することが美徳、節約して何が悪い??
と怒られるかもしれません。

でも家の中でも寒くてダウンジャケットが手放せない・・
朝起きるのが辛い・・
外から帰ってきて暖房が効くまでの時間がかかる・・・

このような経験をしている方たくさんいると思います。

我慢していても健康ならまだ良いですが、この温度差が原因で健康を害する方もたくさんいます。
「ヒートショック」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
暖房している部屋と暖房していないトイレや浴室などとの温度差に血圧が急変してしまう事故で、年間17000人もの方が実際死亡しているのです。

日本がまだ貧しかった戦後間もないころならまだしも、豊かな今なぜ欧米各国とこんなに暖房事情が異なるのでしょうか。


いくつか要因が考えられます。
・昔から暖房と言えば火鉢やこたつ、ストーブといった局所暖房だった
・局所冷暖房機(エアコン)を家電メーカーがこぞって開発、販売してきた
・オイルショックなどを経てエネルギーの大半を輸出に頼る日本では、人のいない部屋を暖房することは“ムダ使い”、”もったいない”、”贅沢”という認識が強い
・光熱費が高い
・住宅の省エネ性能が低い

しかし一番の要因は、”建物全体を暖房することなど考えたこともない”つまり認識がないということではないでしょうか。

寒い冬でも建物内は暖かく快適、健康で豊かな生活を送ってもらいたい・・・これは住宅メーカーとしての我々の強い想いですが、そのためにもまず一般の方々の認識を変えていかなければならないと思っています。
「省エネ基準義務化」はその1つのきっかけになると考えていただけに、今回の見送りは非常に残念と言うわけです。

先ほどのグラフを見て、日本人はそもそも節約志向が強く暖房費をそれだけ使わないのだから、家の性能はいまのままで十分。性能を上げてたとしてもエネルギー消費が減ることはない・・・と考える人がいたとしたら大変不幸な事です。
住宅の性能を高めることで、消費エネルギーをそれほど上げなくても欧米並みの快適で健康的な生活を送れるようにしていくのがこれからの日本には求められているのではないでしょうか!


実際4年前に新築した我が家は“全館冷暖房”を設置しました。
夏は冷房、冬は暖房、それ以外の季節も空調が常時作動していてフレッシュな空気を家の中に取り込んでくれています。
その結果、冬は建物全体が約20℃、夏は25℃にキープされていつも快適です。
着替える時も入浴する時も全く寒くありません。普段は長袖Tシャツ1枚で過ごせますし、パジャマ1枚でも十分です。
朝目覚めた時も、外出先から帰った時もいつも適温にキープされていますから、不快感やストレスとは無縁です。
夏暑くて寝付けないということもありませんので、極めて健康的です。

この環境を実現するためには建物の断熱気密性能がとても重要になります。
我が家はアクアフォームを使って業界でトップレベルの高気密高断熱住宅としています。

光熱費が高いのでは・・・???
いえいえ、そんなことはありません。

約60坪の我が家の冷暖房+空調にかかる光熱費(電気代)は月平均1.5万円です。
これだけ快適で健康的な生活を送るための対価としては決して高いと思いません。
むしと安いと思うくらいです。
なぜなら以前住んでいた断熱気密性能が一般レベルの家では、局所暖房だったにも拘らず同じかそれ以上にかかっていたからです。
一般的な35坪の面積なら月1万円程度で済むのではないでしょうか。


元々の光熱費が高く、欧米のような生活は日本では無理と思っているかもしれませんが、決してそんなことはないのです。
日本の住宅性能も技術もそこまで追いついてきているのです。

今はまだ若いから将来歳を取ったときにリフォームで考えれば良い思う方もいるでしょう。
もちろんリフォームで建物の性能アップを図ることももちろん可能です。しかし建物全体の断熱気密工事を行うとなれば壁、床をはがしての大工事となりますので1000万程度の費用は掛かってきます。
もし新築を考えているのであれば、新築時にしっかりとした省エネ性能を確保することが何よりも賢明だと思います。

まずは冷暖房や住宅性能に対する意識を変えていくということが重要ではないでしょうか。


野村総合研究所「住宅省エネ基準の国際比較と更なる省エネ化に向けて」
http://www.nri.com/~/media/PDF/jp/opinion/teiki/region/2015/ck20150102.pdf#search='%E6%96%B0%E7%AF%89%E4%BD%8F%E5%AE%85%E7%9C%81%E3%82%A8%E3%83%8D%E6%80%A7%E8%83%BD+%E6%AF%94%E8%BC%83'


住環境計画研究所「生活者から見たエネルギー問題」
http://www.enecho.meti.go.jp/committee/council/basic_problem_committee/004/pdf/4-51.pdf#search='%E4%B8%96%E5%B8%AF%E5%BD%93%E3%81%9F%E3%82%8A%E3%82%A8%E3%83%8D%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%BC%E6%B6%88%E8%B2%BB%E9%87%8F+%E4%BD%8F%E7%92%B0%E5%A2%83%E8%A8%88%E7%94%BB%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80'
















 

隙間のない家

新年あけましておめでとうございます。

本年も桧家グループ並びにブログをよろしくお願いいたします。



さて本日付(1/6)の日経新聞朝刊の「エコノ探偵団」に次のような見出しのとても良い記事が掲載されていました。



日本の住宅、なぜ寒いの?

「家は夏をむねとすべし」浸透

低い「燃費性能」我慢続く





我々にとっては周知の内容ですが、一般紙である日経新聞がこのような記事を取り上げたことには大変意義があると思います。



「家は夏をむねとすべし」



ご存じ吉田兼好の徒然草の一説です。

寒い冬は暖を取ればなんとかしのげる、しかし夏は風が部屋を通り抜けるような家でないと耐えられないということでしょう。この”耐えられない”には住み心地という点と躯体の耐久性の2つの意味があったと思います。



高温多湿の日本の気候のもと、湿気が原因で木が腐ったりシロアリの被害を避けるということで、今から700年前冬の暖はあっても冷房機器のない当時の状況では当然の考えです。



しかし時代が変わり技術が進歩し環境が変化した現代においてはこの考え方では快適な住宅にはなりません。

快適さと耐久性とを兼ね備えた家は、「夏をむねとした家」ではなく「冬寒くない家」へと真逆に変化したのです。



それにしても世界有数の先進国である日本の住宅が、なぜいまだに「冬寒い家」のままで消費者の意識も変わらないのでしょうか?

記事の中では、行政規制の弱さとその取組みに消極的な業界の問題と指摘しています。

これもその通りです。

日本の省エネ基準は欧州より遥かに緩く(甘く)、その義務化も2020年に先送りとなりました。



住宅会社の多くは、「その緩い基準を満たしていれば省エネ住宅!」というレッテルで消費者に訴えるため、消費者の意識もそれ以上には上がらないのです。

残念ながらこの緩い省エネ基準を満たしたとしても「冬寒い家」にしかなりません。





それではどのようにすれば「冬寒くない家」にできるのでしょうか。

ここは断熱と気密の2点に分けて考えるとわかりやすいです。

多くの人が断熱と気密とを同じような意味に誤解しているのではないでしょうか。

簡単に言うと断熱とは断熱材等で内外の熱の出入りを遮断することで、気密とは空気の漏れをなくすことです。これは建築の技術的には全く別のことです。



毛編みのセーターを着ると暖かいですね。これは体温の熱を外に出しにくくする断熱材としての効果があるからです。

しかし冷たい風が吹くと寒いです。なぜならセーターにはたくさんの“隙間”があって冷気がその隙間から入ってくるからです。

家においても全く同じで、断熱材をしっかりと入っていても、隙間の多い家はやはり冬は寒いのです。



日本の家は寒く暖房効率が悪いため部屋ごとあるいは人のいる場所をスポット的に暖め、人のいない廊下やトイレ、脱衣場などは暖房しないのが一般的です。結果として暖房している部屋としていない部屋との温度差が大きくなり、入浴など急激な温度変化で体調が急変するヒートショックが発生するのです。

記事によると欧米や韓国でも日本より暖房コストはかかっているそうです。

これは家の性能が悪いからではなく、人のいる部屋もいない部屋も家中丸ごと暖房する「全館暖房」が一般的だからです。

日本人の感覚では“贅沢”に思えるでしょうが、先進国では当たり前のことで家の性能もそれだけ高いということなのです。

もし今の日本の家の性能で「全館暖房」をしたら生活が困窮するくらいの暖房費がかかってしまうでしょうが・・・





断熱と気密、これらをいずれもしっかりと施工すること。そして高性能の窓を使用すること。これが住宅の省エネ性能を高め「冬寒くない家」をつくるまず第一のポイントですが、特に隙間を埋める・・・気密の良い家にすることが重要です。

気密性能はC値という延床面積当たりの隙間面積を示す値でその性能が示され、基準は1.0未満が望ましいと言われています。(数値が少ない程高性能)





桧家グループの日本アクアが国内ウレタン断熱市場のトップシェアを持つ「アクアフォーム」は、断熱と気密とを同時に施工できる唯一の断熱材で、隙間面積も容易に1.0未満とすることができます。

ちなみに「アクアフォーム」で施工した我が家は全館暖房のおかげで寒い冬の間でも家中が20℃前後に保たれていてとても快適です。





生活水準は世界的にみても豊かな日本人ですが、こと「冬の家の寒さ」については着込むことや局所暖房で我慢しているという実態は先進国では極めて異例の事であり、これによって健康を害したり、命を落とす人が数多くいるということを知っていただきたいと思います。



これから新築を考える方々には、このような事実と断熱と気密の重要性をよく理解して家づくりに生かしていただきたいと思います。



“隙間のない家”



桧家グループのモデルハウスや分譲住宅現場では、なぜ“隙間のない家”が良いのか、快適なのか、どのように施工しているのか、どのような性能なのかなど、冬を暖かく快適に過ごすことのできる家づくりのノウハウをご覧いただけます。



ぜひこの寒い冬に快適な住宅を体感下さい。







過去の関連ブログ記事



冬の室温

http://hinokiya.jugem.jp/?eid=142



家中温度差なし 快適! 全館空調

http://hinokiya.jugem.jp/?eid=198



気密は暖房の要??

http://hinokiya.jugem.jp/?day=20130201










































































電化製品の畳数表示に物申す!

11月も半ばを過ぎ急に寒くなってきましたね。

我が家も冬の準備ということで妻より加湿器を買ってもらいたいと頼まれ、新発売の「ダイソン加湿器」を注文しようとアマゾンのページを開いた時、思わぬ表現が目に飛び込んできました。





ダイソン超音波式加湿器(木造5畳まで/プレハブ洋室8畳まで・・・)





むむ、思わず画面に近寄って再度確認してみましたがやはりはっきりと、木造5畳プレハブ8畳までと記載してあります。

木造はまだやむを得ないとして、プレハブとはどういうことなんでしょうか??

プレハブというのはいわゆるプレハブ住宅、つまり大手ハウスメーカーの住宅を指しているのでしょうか。

だとすればこれは何を根拠に木造とプレハブで加湿器性能の違いが出るというのでしょうか?





これは何かの記載間違いかもしれませんが木造会社の我々や木造住宅のお住まいの方々からすれば大変迷惑な話です。

この手の表現を見るとエアコン機種選びの際の畳数表現を思い出します。

メーカーにより多少違いはありますが、「木造10畳 鉄筋12畳」というような表記を目にします。ここでいう“鉄筋”とは“鉄筋コンクリート造”を意味しています。



この場合木造は一戸建て、鉄筋はマンションのような集合住宅を想定しているはずです。

ですから誤解ないように表現すれば、「木造一戸建て10畳、鉄筋コンクリート造マンション12畳」なんでしょうね。

構造躯体上の違いとして従来の木造が気密性に劣り隙間が多くあったのに比べて、コンクリート住宅は気密性が高い上に集合住宅では外部に接している面積が少なく、上下左右の住居があればそれが断熱層の役割を果たすためエアコンの効きが良いということです。



これについても我々からすれば、木造は全部同じではない!少なくともアクアフォームを使った桧家住宅の家は気密性が高いので昔ながらの木造住宅と一緒にしないでもらいたい!と言いたい気分です。



ただそこは集合住宅と戸建住宅との差もありますので、百歩譲ったとしても、前記の「プレハブ」との差については全く譲れません!

大手ハウスメーカーが作るプレハブ住宅は、鉄筋コンクリート住宅とは違って柱が鉄骨のものや壁をパネルで組み立てていくものなので隙間が出来やすく、その点では一般の木造と大差ありません。
一方アクアフォームは現場で内側から吹付けて発泡させるので隙間がほとんどできません。基礎までアクアフォームで断熱すれば気密性能が0.4といった他の工法ではなし得ない高い数値をいとも簡単に出すことが可能です。従って公にされているほとんど全ての大手ハウスメーカーの気密性能(C値)は、桧家住宅よりも劣っているのが現状です。つまり木造(桧家住宅)の方がプレハブより気密性が高い=電気製品の効きがよくなるはずなのです。





家電メーカーからすれば住宅の性能の違いにまで関心がないのかもしれませんが、お客様目線で考えればもう少し親切であって欲しいと思います。

少なくとも桧家住宅のアクアフォームで断熱した家にお住まいの方は、エアコンの畳数などの目安は少し広げて考えていただいても問題ないと思います。

あ、でもダイソンの加湿器は予定通り買いましたよ・・・







アマゾンのダイソン加湿器はこちら

http://www.amazon.co.jp/%E3%83%80%E3%82%A4%E3%82%BD%E3%83%B3-%E8%B6%85%E9%9F%B3%E6%B3%A2%E5%BC%8F%E5%8A%A0%E6%B9%BF%E5%99%A8%EF%BC%88%E6%9C%A8%E9%80%A05%E7%95%B3%E3%81%BE%E3%81%A7-%E3%83%97%E3%83%AC%E3%83%8F%E3%83%96%E6%B4%8B%E5%AE%A48%E7%95%B3%E3%81%BE%E3%81%A7-dyson-Hygienic/dp/B00OQ5IDKO/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1416456786&sr=8-1&keywords=%E3%83%80%E3%82%A4%E3%82%BD%E3%83%B3+%E5%8A%A0%E6%B9%BF%E5%99%A8


























輻射式冷暖房

九州にある協立エアテック社の実験棟を見学してきました。
協立エアテック社は空調機器メーカーで東京ドーム他数多くのビルでの実績がある会社です。当社とは24時間換気システム”ココチE”の開発、生産を委託し取引しています。

さて今回見学の目的は、新しい冷暖房機器である輻射式冷暖房システム”クール暖”を体感することでした。
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工場敷地内に作られた実験棟兼モデルハウスです。
その日は気温は約30度位でしたが、大雨が降った直後ということもあって湿度が非常に高くジメジメとした不快な天候でした。

ところが玄関を開けてモデルハウスの中に入った途端、その不快さがスパッと消え、爽やかでひんやりとした空気に包まれた感じがしました。例えるならば夏の暑い日に洞窟や鍾乳洞に入った時のような感じとでも言いましょうか。

その元となる機器が輻射式冷暖房機”クール暖”というわけです。
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少しわかりにくいかもしれませんが、この樹脂のパイプでできた格子の様なパネルが”クール暖”です。パイプ内を約17度の冷水を循環させることで、冷房し部屋全体の温度を24-5度にキープしているのです。モデルハウス内にこのパネルが全部で8カ所設置され、室内中がほぼ同じ温度にキープされていました。もちろんエアコンなどこれ以外の冷房機は一切設置してありませんでした。
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パネルの前に置かれた温度湿度計

オイルヒーターのような暖房器具では輻射式のジワジワと温まるイメージが湧くと思いますが、冷房の輻射というのはピンと来ないかもしれません。しかもなぜ17度程度の水で冷房ができるのか・・・不思議ですよね。

エアコンと違って、風がないのでほこりなどを巻き上げたりすることはありません。部屋毎冷房ではないので、リビングもトイレも洗面脱衣室も全て快適、床と天井による温度差もありません。ムラなく均一に快適なのです。
もちろん建物が高気密高断熱であることがこの機器が効果を発揮する大前提となります。
また冬は温水を通すことで暖房機になります。同じように均一にムラなく温まりますので、ヒートショックなどの心配もなく快適です。

良いことだらけではないかと思われるかもしれませんが、実はまだ改善しなくてはならない点があるのです。コストの問題もありますが、高温多湿の夏はパイプが結露してしまい、その水が垂れ落ちてしまうという課題を抱えているそうです。
ところがこのモデルハウスは結露していませんでした。

その理由はこちらの機械にあったのです。
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この機械は水の力を利用して外気を浄化及び調湿して室内に送り込む装置です。
モデルハウスにはこの装置を通して60%程度の快適な湿度に除湿された空気が送り込まれていたために、「クール暖」のパイプは結露していなかったということだったのです。

ちなみにこの装置、花粉やPM2.5はもちろん、放射能など有害な物質の大半を除去でき、しかもフィルターではないため目詰まりや面倒なメンテナンスが一切不要という優れモノだそうです。
少々高価なのですが、アレルギーでお困りの方や小さなお子さんがいる家庭ではニーズがあるように思いました。

この他喫煙ブースなどに置かれているタバコの煙を吸って除去する機械と同じ仕組みの電子式集塵フィルターなども見学してきました。日本は水と空気はタダと言う時代はもう完全に終わりましたよね。
しかも中国からはPM2.5や黄砂が飛んできて被害を受けるということも十分に考えられます。
快適かつ安全、安心な室内環境を作っていくためにもこういった新しい設備機器の情報収集の重要性を再認識しました。

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協立エアテック社の工場内には桧家オリジナルの24時間換気システム”ココチE”が箱済みとなり出荷を待っていました!ここから当社のお客様の建築現場へと送られていくのですね。






 

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近藤 昭(株)桧家ホールディングス 代表取締役社長 近藤 昭

1967年兵庫県神戸市生まれ。慶應義塾大学卒業。 大学卒業後、大手生命保険会社や外資系保険会社勤務を経て、 2001年に東日本ニューハウス(現・桧家ホールディングス)に入社。 専務取締役、副社長を経て、2009年に代表取締役社長就任。 2012年に『日経ヴェリタス』が行った「在任期間中に株価を最も 上げた社長のランキング」では、全上場会社中第5位にランクイン。 業界の常識にとらわれず、常に顧客目線で考えることがモットー。 「あらゆる人にエコで快適な住まいを」 提供するために日々奮闘中。

   

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