ITリテラシー

パソコンが会社で使われるようになって約25年、携帯電話、インターネットが普及して約20年、スマートフォンはちょうど10年になります。

デスクではパソコン、外出先ではタブレットやスマホというのが今の姿ですが、最近はデスクにいてもスマホを使っている時間が増えたのではないでしょうか。

インターネットサイトではスマホ専用サイトが見やすくなっただけでなく、スマホ自体がどんどん進化しているからです。

メール機能でも、スマホのメッセンジャーやLINEの方が、プッシュ機能や履歴が残る他形式的な文書も不要なのでパソコンのメールより遥かに使い勝手がよく便利になりました。

文字入力もフリックに慣れるとキーボード入力と遜色なくなってきました。しかもスマホの方が人工知能による予測変換はパソコン以上で、全角半角の変更手間もないことなどスマホの方がストレスがないという人も多いのではないでしょうか。

 

またインフラである通信環境も向上して、有線であることの必要性もなくなってきました。

 

これからの時代はあらゆる機器がインターネットに繋がっていく(IoT)と言われていて、そのわかりやすい例は自動運転車です。

アメリカの自動車メーカーテスラはこれまでテスラが走行した世界中の道路の情報を全てインターネットを経由してクラウドに収集していて、自動運転車はそこから様々な情報を解析してどの道路のどの車線を走るのが最適化を判断して走行するそうです。まさにビッグデータ、人工知能(AI)、そしてIoTを具現化したものです。

 

ソフトバンクの孫さん曰く、2018年には人間が将棋などでコンピュータに勝てなくなり、30年後には人工知能が人間の脳の100万倍に発展するそうです。グーグルの囲碁AI「アルファ碁」が世界最強者に圧勝して話題となりました。

 

これから10年先スマホはさらに高度化して、ビジネスでもパソコンが要らなくなる時代もそう遠くない気がします。

 

このような時代に我々はどのように考えていけばよいのでしょうか。

 

一言でいえば、「ITリテラシーを高める」ということです。

リテラシーとは少し聞きなれない言葉かもしれませんが、要は「ITを使いこなす」ということです。

 

仕事でパソコンは使っているが、プライベートでは特に必要としていないのでスマホは使っていないというのでは時代から取り残されてしまいます。ビジネスマンもこの便利でどんどん進化するスマホを使って、どう仕事を効率化できるか、時間短縮できるか、お客様とのコミュニケーションを高めて顧客満足度を上げるかを考え、実践する必要があります。

 

 

ホリエモンは最近の著書「多動力」で、「電話をかけてくる人間とは仕事をするな」を言っています。

電話は一方的に人の時間を奪うもの。そういった前時代のツールを使い続けているような人とは付き合わない方が良い・・・

 

彼特有のエッジの効いた表現ですが、確かに一理あります。

携帯電話が普及しいつでもどこでも電話が繋がる便利な時代ですが、だからこそ煩わしく、忙しい時に鳴らされると鬱陶しくも感じ、折り返す面倒さもあり、移動中など使えない時もあってストレスを感じることも少なくありません。

彼が言うように例えばアポイントメントを取ることなど大概のコミュニケーションは電話でなくLINEなどでも事足りる、LINEなら履歴も残り、いつでも送れていつでも見れてストレスもないということです。

お客様や社内でのコミュニケーションのあり方も考えさせられますね。

 

 

だからと言うわけでもないのですが、当社ではこれまで以上にお客様とのコミュニケーションを高めるために、業務用のLINEである「LINE WORKS」をいち早く導入、お客様と気軽にLINEでやり取りできる環境を整備しました。

今後はこのアプリを全ての社員に導入して、社内のやりとりはメールを廃止しようと考えています。

メール機能は取引先などとの連絡ではまだしばらくは残ると思いますが、10年後にはビジネスのやり取りも全てLINEのようなメッセージアプリに変っていくでしょう。

 

また業務効率化のためのシステム化やアプリケーションの導入も様々に進めていますが、その際も営業や現場監督などデスクワークでない社員が関わるものは全てモバイルでの入力や処理ができなくてはなりません。

そういった意味でも普段からスマホに慣れていないと何が必要か、どんなことができるか判断も想像もできません。

 

 

ITリテラシーを高めて、経営にしっかりと活かしていかなければこれからの時代生き残っていけないでしょう。

 

 

 

 

 

 

 


PDCA

昨年の11月よりグループ6社の社長とその幹部社員を対象にPDCAの研修をスタートさせました。

講師は「PDCAプロフェッショナル」の著者である稲田将人先生です。

各社長は忙しい業務のさなか月に2-3回本社に集まって研修を受け、自社の現状分析に取り組んでいます。

そして先日最初のプレゼン発表会が行われました。


 

 

 

自社の課題をあぶりだすには、まず現状を正確に把握する必要があります。

そのために過去に遡って経営の様々な数値を引っ張り出し、他社や過去との比較を行い「見える化」(グラフ化)をしました。

会社全体の現状把握ですから、データは多岐に渡りそのボリュームも相当なものでした。

各社長からは自分自身でデータを拾い比較する中で新たな気付きや発見があったこと、また他人から指摘されていたにも関わらず腑に落ちなかったことがやっと理解できたという意見もありました。

自分自身の手で実態を把握するということが重要だということですね。

各社にPDCAの考え方を根付かせるためにもまずトップが自ら学び、実践していくために行っています。

 

 

現状把握をしっかりと行うと、課題が浮き上がってきます。

これらの課題にどう取り組むのか、これがPDCAのPになります。「こうやってみたらどうだろう?」仮説を立てて取り組むのです。

そして行動する。Dですね。

 

 

試行錯誤、仮説検証、失敗を糧にする・・

 

 

仕事をしていく上で当たり前のプロセスですがこれら全てPDCAです。

ところが実際これがなんとなく出来ている人もいれば全く出来ていない人がいる。

失敗しても上手くいっても何が原因だったのかを考えることなく、行き当たりばったりで仕事している人は10年経っても20年経っても成長しないでしょう。

常に試行錯誤しながら(PDCAサイクルを廻しながら)考え、行動し、改善を繰り返している人は3年、5年経つと見違えるほど成長し、成果を発揮している。これが現実です。

 

仕事ができる人できない人、成果が出る人出ない人、出世する人しない人。何が違うのかと一言で言えと言われれば、「PDCAが廻せているかいないかの違い」だと思います。

 

 

僕は20代の頃米系の保険会社に在籍し営業の仕事をしていました。

販売する商品は企業の福利厚生の一部を代替する商品だったので、企業の総務部や人事部にアポを取らなければなりません。

しかし日本に進出したばかりの聞いたこともない保険会社がコールドコールでアポが取れるわけがなく、全く相手にされずまさに「けんもほろろ」な状況でした。

 

どうやったらアポが取れるだろう・・

人に会えなければ仕事になりませんので、電話での話し方や説明の仕方を色々と試行錯誤して変えてみましたが、思うような成果には至りませんでした。

 

そこで考えたのはまずアメリカで契約のある企業から当たってみようということでした。日本企業でアメリカに進出している企業はたくさんありましたので、そのアメリカ企業で当社の保険を採用している企業であれば、日本本社の総務担当者でも興味をもってくれるのではないか・・と言う仮説を立てました。

そこでアメリカ本社に依頼して日系企業の契約先をリストアップしてもらい、そのリストを元に「貴社のアメリカの子会社とお取引させていただいております○○社の日本現法の者です。一度その内容についてご案内させていただきたいのですが・・」と電話をしてみました。

するとそれまで受付の女性すら突破することができなかったのが、担当者にはほぼ繋いでもらえるようになり、面白いようにアポが取れるようになったのです。

 

このアポを取るという小さなゴールに対してのアプローチですが、これもPDCAの一例です。

 

 

PDCAの考え方はどの業界でもどの職種でもどの立場でも使うことができる万能薬です。

新入社員から社長まで、営業でも事務系でも管理職でも・・

仕事だけではありません。趣味でもスポーツでも何でもPDCAです。

 

「私は、どこの会社でも経営できます。それは私がPDCAを廻せるからです。」

稲田さんの「PDCAプロフェッショナル」の冒頭、トヨタ自動車の奥田会長(当時)の言葉です。

その通りだと思います。

裏返せばPDCAが廻せない人は、どこの会社でどんな仕事しても上手くいかないということではないでしょうか。

 

 

PDCAを廻していくには、当然のこととして探求心が必要です。

「PDCAプロフェッショナル」の中では、5回のなぜ?を繰り返すことで真因に到達すると書かれています。

うまくいかないことには必ず原因があるはずです。その原因を突き止めることからPDCAは始まるのです。

 

またPDCAにはスピードも重要です。

先程の僕の経験でも1日に2-3件しか電話をしなければ、どうすればよいかという気付きを得るのに数か月もかかっていたかもしれません。しかし毎日何十件も電話して断られれば、数日のうちに次の手を考えざるを得ないのです。

結果的に早期に改善し、成果を早く出したのです。

 

仮説を立て実行し検証するというプロセスの中では当然ある一定量の実行がなければ正しいかどうか判断できません。

とすればできるだけ短期間の間に必要な数量の実行を行い、その結果に基づいて次の手を考えていけば良いのです。

1日1時間として無駄にできないはずです。お客様との面談を30件程度やってみようと思えば、その数をどうやって短期間で確保するのかと言うことを考えるということです。

仕事ができる人はそのように考え、実践し、その結果から次のステップを考えていくのです。

 

 

PDCAについてはわかっているようでなかなかその実践方法について理解できていない人も多いのではないかと思います。

と言うことで3冊の本を紹介したいと思います。

この他にもたくさんありますので自分のレベルや目的にあった本をお勧めします。

 

「PDCAプロフェッショナル」稲田将人著

我々が講師をお願いしている稲田さんの本です。当社グループの役員以上は全員これを読みました。どちらかと言うとマネージャークラス向けです。本格的に学びたい人、部下の指導にPDCAをどう活用していくかを学びたい人にお勧めです。

https://www.amazon.co.jp/PDCA%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%8A%E3%83%AB_%E3%83%88%E3%83%A8%E3%82%BF%E3%81%AE%E7%8F%BE%E5%A0%B4%C3%97%E3%83%9E%E3%83%83%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%BC%E3%83%BC%E3%81%AE%E4%BC%81%E7%94%BB-%E6%9C%80%E5%BC%B7%E3%81%AE%E5%AE%9F%E8%B7%B5%E5%8A%9B-%E7%A8%B2%E7%94%B0-%E5%B0%86%E4%BA%BA/dp/4492533753/ref=sr_1_5?ie=UTF8&qid=1488872580&sr=8-5&keywords=%EF%BD%90%EF%BD%84%EF%BD%83%EF%BD%81

 

「鬼束PDCA」冨田和成著

野村證券で最年少記録を出し続けた著者によるものです。行動力、継続力があって、高い目標を掲げてやっていく人向けです。

https://www.amazon.co.jp/%E9%AC%BC%E9%80%9FPDCA-%E5%86%A8%E7%94%B0%E5%92%8C%E6%88%90-ebook/dp/B01M4L4UZW/ref=sr_1_3?ie=UTF8&qid=1488872580&sr=8-3&keywords=%EF%BD%90%EF%BD%84%EF%BD%83%EF%BD%81

 

「PDCAノート」岡村拓郎著

外資系企業に籍を置きながらコンサルも手掛けるハイブリッドサラリーマンによる著。初心者向け。

https://www.amazon.co.jp/%E8%87%AA%E5%88%86%E3%82%92%E5%8A%87%E7%9A%84%E3%81%AB%E6%88%90%E9%95%B7%E3%81%95%E3%81%9B%E3%82%8B-PDCA%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%88-%E5%B2%A1%E6%9D%91%E6%8B%93%E6%9C%97/dp/489451740X/ref=sr_1_2?ie=UTF8&qid=1488872580&sr=8-2&keywords=%EF%BD%90%EF%BD%84%EF%BD%83%EF%BD%81

 

 

 

 


コミュニケーション力

面接をしていて「君の強みは?」と聞くと「私は誰とでも気軽に話ができてすぐに仲良くなれます。私の強みはコミュニケーション力です」と答える学生が多い。

これはこれで立派な長所だが、ビジネスマンとしては彼らの言う「ただ仲良くなる」だけでは不十分だ。

「コミュニケーション」というと「人と会って会話すること」をイメージするが、ビジネスの世界ではその意味はもっと幅広い。

会社の商品やサービスの特徴をいかに分かりやすく伝えるかということ、つまり営業活動はコミュニケーションそのものであるし、テレビCMなどのキャッチコピーもしかり、商品パンフレットやwebサイト、SNS、営業トークや住宅展示場の飾りつけやポスターまでありとあらゆるものがコミュニケーションで、企業活動そのものが「コミュニケーション」で成り立っていると言えるだろう。

また社内資料の伝達文書や規定集なども当然コミュニケーションツールだ。そこに書いてあることが正しく理解されずに業務に支障が出ていれば、部署間のコミュニケーションが上手くいっていないことになる。

つまりビジネス上必要な「コミュニケーション力」とは、ただ仲良く人と話ができればよいという次元ではなくて、こちらが伝えたい内容を伝えたい人にちゃんと伝えられるかどうかということ。もし伝わらなければ「相手が悪い」と言ってもそれは単なる言い訳になってしまうので「上手く伝える術」を身につけなければならない。それが「コミュニケーション力」だ。


では「コミュニケーション力」を鍛えるにはどうすれば良いのか。

それは「伝えようとする相手の心理を考える」ことに尽きるのではないか。
商品のPRなら相手はお客様の心を、社内なら対象部署の社員の心をよく読むという事だ。

まず伝えようと思っている事象に対してどの程度の知識や興味関心があるのかを考えるのが先決で、知識がない人にいきなり専門的な言葉を並べて本筋の話をしても興味も持ってもらえないし伝わらない。そのような場合はまず興味関心を喚起するような話題から入るのが鉄則だ。

一方的に自分の知識をひけらかす「授業が面白くない教師」のような営業マンがいるが、このタイプはまず売れない。

言ってることが正しくてもお客様は勉強するために展示場に来ているわけではないし、そもそも興味のない話を黙って聞くことほど退屈なことはない。

社内での非常に実務的に必要最低限の概要説明に終始するようなコミュニケーションもまずい。


持株会の説明会というのを例にとってみよう。

持株会と言われて初めて聞く人でその内容を知っている人はほとんどいない。なぜ会社の株を買うのか?得なのか?損することはないのか?株は値段が下がることもあるから投資したくない 株を買ったことがないからよくわからない・・・・だいたいこんな風に考えている社員が多いことは予測がつく。

そんな社員を前に事務的に持株会とはこういう制度で、期限がいつからいつまでで、補助はこうです。皆さん買いましょう!と10分位で説明されてもまず誰も買わない。

これは外部に対する営業ではないし、売れなくても誰からも何も言われないからという意識だと担当者は失格だ。

知識はあっても相手の気持ちが読めない=「コミュニケーション力がない」の一例だ。

企業活動は「コミュニケーション」そのものだと書いたが、日常生活にも「コミュニケーション」が溢れている。

人の話を聞いている時、人と会話している時、メールやSNSをしている時、テレビを見ている時、webサイトを見ている時・・・活動している時間のほとんどをコミュニケーションしている又はコミュニケーションされている。

誰かの話を聞きながら「つまらないなぁ・・」と居眠りしても一文の得にもならないが、なぜあの人の話はつまらないのだろう・・・もっとこういう言い方をすれば良いのに・・という観点で話を聞くと面白いし勉強になる。もちろん反面教師としてだが。

テレビもただぼーっと見るのではなく、情報番組のニュース解説など難しいニュースをアナウンサーどのようにわかりやすく、興味関心を引きながら飽きさせずに説明するのかという見方で見ているとこれはこれで参考になる。

解説の原稿、資料の使い方、話す順番・・ある意味テレビ番組制作は究極のプレゼンテーションだと思う。

CMを見る時も、ただ欲しい欲しくないという見方ではなく、なぜあのタレントを使うのだろう、コピーライターはあのキャッチコピーで何を伝えようとしたのだろうというような視点で見るとまた違ったものが見えてくる。駅や街の看板しかり、イベントしかり、送られてくるダイレクトメールしかりと身の回りのありとあらゆるものが「コミュニケーションツール」で誰かが何かを売らんとするために考えたものなのだ。

人の話を聞くのもコミュニケーションの勉強だ。話が上手い人というのは、その内容もさることながら、掴みや話しの順序、声の抑揚やスピードなどが整っているから聞き手の心に入っていくわけで、同じ内容でも下手な人が話すと全く面白くない。内容だけでなくそういった他の要素もよく研究すると参考になる。

僕も人前で話すときどういった順序で話すとより聞いている人に興味関心を持ってしっかりと聞いてもらえるかということを常に考えている。複数の営業会議で同じ話をすることがあるが、その時も微妙に話す順序や話し方、前降りなどを変えて話してみてどちらの方が伝わっているのかと試すこともある。

普段からそういった鍛錬をしていると知らず知らずのうちにコミュニケーションの感覚が研ぎ澄まされてくる。

例えば前例の持株会の件、僕ならまずこう切り出すだろう。

「皆さん、当社の社員の中には億万長者がいるんですよ!役員ではなく社員でですよ。どうして億万長者になった?それは当社の株を上場前からこつこつと持株会で買ってたからなんです・・・・・」

持株会に興味関心がなくても、社員の中に億万長者がいると聞けば、ん???うそでしょ?!と興味を持ってくれるだろう。そこから段々に説明していけば良いのだ。人前で話す時、聞き手がつまらなそうにしていたり、居眠りしていたり、下向いていたら話すこちらも楽しくない。顔を上げさせ、目を向かせ、頷かせるように話をしなければ話し手としては失格だと思った方が良い。

ビジネスマンとして交渉事を成立させたり、組織を引っ張っていくためには自分の考えを自分の言葉でしっかり述べて、相手を説得する能力が欠かせない。この「コミュニケーション力」がなければ人は付かないし、相手からも本当の意味で信頼されない。上司に対してただ「ハイ!」「おっしゃる通りですね!」と同調することだけが円滑なコミュニケーションで、それで上司からも気に入られると思っていれば大きな間違いである。

これはレベルの高い「コミュニケーション力」ということになるが、この力をつけるためにはまず自分の意見をしっかりと持つこと。どこから突っ込まれても受け答えできるだけのものがなければならない。そして最後は自分の信念や情熱で相手を口説き落すことができるか、それだけの意思、気持ちがあるかが決め手で「コミュニケーション力」+@の力が必要となってくる。

いずれにしても「コミュニケーション力」がビジネス上最も基本かつ最も重要なスキルであることは間違いない。身の回りに常に溢れている機会を生かして、無意識にスキルアップする習慣をつけることをオススメしたい。


G1経営者会議

11/3の文化の日、G1経営者会議に参加してきました。
この会議は"日本版ダボス会議"を目指して、グロービス学長の堀義人氏が主宰しており、政界、財界、学者、文化人など著名人が集まりこれからの日本をより良くしていくための議論の場です。

スタートセッションは自民党の菅官房長官、竹中平蔵氏、経済同友会代表で三菱ケミカルの小林会長でした。貫禄あるお三方の重みあるお話でした。
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全体セッションの他3つの分科会セッションがあり、自分の興味あるテーマの分科会に参加することができました。
中でも面白かったのは「IoTとビッグデータを企業はどう活用するか」というテーマで、パネリストはGEの〇〇氏、日本交通会長の川鍋氏、千葉市の熊谷市長、モデレーターはヤフー副社長の川邊氏でした。
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IoTとはあらゆる物がインターネットに繋がるということを言い、第4次産業革命と言われるくらい注目されています。2020年には〇〇兆円産業にまで成長するとの予測もあり、世界的なIT企業などが参入し競争が始まっています。

身近な例で言うと我が家にもありますが、測った体重を無線でスマホアプリに送信してくれる体重計、何歩歩いたか、睡眠時間やカロリー消費などを計測して送信してくれるフィットネスバンドなんかも立派なIoT製品です。

そしてその大量のデータを活用してサービス提供や商品開発、販売に繋げていくことがビッグデータの活用ということです。

日本交通の川鍋氏はタクシー業界の革命児として有名ですが、今取り組んでいることを話してくれました。
ベテランドライバーは、過去の経験からお客様を乗せやすいポイントを知っている。一方新人ドライバーはそれがわからないため真面目に走っていても乗車率は3割以上も差があるそうです。
このベテランドライバーの頭にあるポイントこそがビッグデータであり、それを活用して新人ドライバーでも容易にそのポイントにアクセスできるようなしすてむ業務用アプリを開発しているということでした。
タクシー業界と言えば昔からあるどちらかと言えばオールドエコノミーの典型のような業界ですが、川鍋氏は最先端のITを駆使して変革しようとしているわけです。


そう言った意味では住宅業界、建築業界も様々な変革の可能性を秘めているという点では同じかもしれません。
また住宅は人がその中で多くの時間を過ごすわけで、ビッグデータの宝庫です。生活パターン、健康チェック、ダイエット、光熱費管理、家電製品などIoTとビッグデータの可能性がそこら中に落ちている感じです。

IoTはIT企業だけの特殊な世界でなく、我々の身近な生活にどんどん入り込んできています。
あるパネリストが、これからの経営はIT抜きには語れない。そしてITは担当者にお任せでもいけない、ITリテラシーのない経営者はやっていけない時代が来るだろうと言われました。


もう一つ非常に面白かったのDMM.comの亀山会長と藤沢久美さんとのセッションでした。
藤沢さんは以前彼女のネット番組に出演したことがありましたし、亀山会長はあの話題の企業のオーナーという事でお二人の対談をとても楽しみにしていました。

DMM.comは、アダルトサイトの運営からFX、オンライン英会話からゲームアプリまで様々な業種、サービスを展開し、高収益企業として今最も話題の企業かもしれません。

とにかく亀山社長のキャラクターがユニークでした。元々は露天商やホストといった定職のないその日暮らしのような人生を送っていたのですが、レンタルビデオ店が儲かると聞いて始めたらそれがたまたま上手くいってそこからアダルトビデオサイトの運営で大成功したということです。
仕事だけの人生は嫌なので今でも仕事1/3、家族1/3、後は興味のあるアフリカに1/3いる・・・とか、好きな事を好きなようにやっていたらたまたまうまく行った・・など真面目に一生懸命人生すべてを仕事にかけるといった起業家のイメージとは全く正反対のタイプで非常に面白かったです。

それでもこれだけの成功を収めているわけですから、ビジネスの才覚と人心掌握に優れた天才型経営者なんでしょう。
その優れた感覚を駆使して今話題なのが、“亀チョク”です。
“亀チョク”とは“亀山会長に直接”の略で、面白いビジネスプランやアイデアを直接提案し、会長が認めたら資金を提供するというものです。認められた事業には6か月の業務委託契約を交わし、通常のベンチャー投資家のように全く口を出さず好き勝手にやらせ、半年後の進捗や成果を見て続けるか止めるかを決めるそうです。

実際“亀チョク”から事業化して成功したのがオンライン英会話事業ということで、その個性的な亀山氏独自の手法に注目が集まっているのです。

様々な情報、知識、アイデア、刺激を得られたG1経営者会議でした!















 

USJ「ハリーポッター」見てきました!

ユニバーサルスタジオジャパンにオープンした今話題の「ウィザーリングワールド・オブ・ハリーポッター」を見てきました。
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総工費はなんと450億円!!
写真のように建物などはどれもハリーポッターの世界を再現するようにつくられていて、映画の中に入ったような感覚になりました。ファンにはたまらないですね。

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バタービールも実際に飲むことができます。ちょっと甘かったかな~

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おみやげ店も大変な混雑で、午後は入るのに90分待ち!なのに人気の百味ビーンズは売り切れでした・・・
どうしても欲しい人は朝一番に行くことをおすすめします。

アトラクションでは一番人気の「フォービドゥン・ジャーニー」は面白かったですね!最新の映像技術を駆使して本当に映画の中で空を飛んだり敵と戦ったりしている気分になれます。ちなみに午後は140分待ちでした。
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今回僕はJTBのツアーを利用し、エクスプレスパスも購入したので、一般入場より15分ほど早く入場でき、アトラクションもスムーズかつ効率的に見ることができました。これはディズニーランドとは違うUSJ独自の嬉しいサービスです。
エクスプレスパス7(5600円)は人気のアトラクション7つを優先口から入場してほとんど待つことなく楽しむことができます。もちろんハリーポッターの2つのアトラクションも含まれています。好きなアトラクション何でもというわけではなく、いくつかの組み合わせの中から1つ選ぶのですが、ハリーポッター以外にスパイダーマンやバックトゥーザフューチャー、ジュラシックパークなども見れて十分満足できるものでした。ディズニーランドのファストパスは、お金はかかりませんが事前予約できず現地で取得するため人気アトラクションのファストパスを複数取るのは大変ですよね。

お客さんの視点から見ればありがたいエクスプレスパスですが、経営サイドから考えるとどうなんでしょうか。
ディズニーランドのようにファストパスを取っても一日で回れる人気アトラクションが限られていると、見れなかったものを見るためにまた次に行ってみたいとリピート率が高まることが期待できますが、USJのように1日で主だったものが全部見れるとまた行ってみようというインセンティブが薄れるということはないのでしょうか。もちろん一度体験してまた行きたいというリピートもありますので、パスの存在とリピート率との相関関係がどうなっているのか興味を持ちました。

USJで少し残念なのは、キャラクターが多すぎてぶつかり合っているように感じるところです。セサミストリートにスヌーピー、キティちゃんにワンピースと世界的キャラクターから日本のアニメキャラクターまでが一緒になって並んでいたりすると、何でもアリな商売っ気が立ち過ぎて、映画の世界という非日常性を少し壊してしまっている気がしました。
その点ディズニーはディズニーの世界に徹底してこだわっていますので、非日常の雰囲気に浸ることができますよね。


何と言っても東京ディズニーランドはテーマパークの王者ですが、コンテンツの知名度やキャラクターでは決して負けていないUSJにはぜひディズニーとは違ったテーマパークづくりで我々を楽しませて欲しいと思います。


































 

社長就任5年を振り返って

本年3月末をもって社長就任して5年が経過することになります。
この5年間多くのステークホルダーの皆様に支えていただきましたこと心より感謝申し上げます。
普段あまり過去を振り返ることはしないのですが、先日の講演もあり、また5年という節目でもあるので自分なりにこの5年を振り返ってみました。

おかげ様で会社は大きく成長し、規模が拡大、事業領域も広がりました。
売上は3倍、経常利益は7倍、従業員数も3倍になり、株価は17倍になりました。
こういった数字だけを見ればそれなりに評価され、傍目からは「順風満帆、悩みなどないでしょう」と思われるかもしれません。

しかし実際は全くそうではありません。
悩みは尽きることなく会社規模に比例して広がっていますし、目の前の課題も日々積みあがっています。
業績の問題、組織の問題、人の問題、将来の問題、世の中の問題・・・あげればキリがありません。
あらゆる事に目を見張っていると様々な不安が目の前を横切り、解決策が見えたことに安堵し、また次の瞬間違う問題が横たわってくる・・・このことの繰り返しです。
これは細部にわたって知っていることの裏返しかもしれません。
知らないことに対して人は不安も心配もしません。
知っているからこそ思いを巡らし、時には余計な事まで考えて、夜中に目が覚め寝付くことなく考え続けるのです。
月末の数字報告も想定より良かったなと思ったのはこの5年でほんの4-5回しかありませんでした。
いつもこれでは物足りない、まだまだできるはずだ、あの会社はなぜ数字が伸びないんだと不満の連続です。

こういった思いは私だけではないと思います。
世の中の社長と呼ばれる人の大半が同じように悩み、考え、もがいているのです。
社長業も楽ではありませんが、それを乗り越えていかなければ勤まらない職業なのです。

「現状に満足するとそれ以上成長しない」と当社の会長からよく言われます。
その通りだと思います。
現状に満足していないから課題が見えるのです。
山積みの課題の隙間には光が見えています。ところがこの山を片付ける方法がわからないこともあります。
かと言って止めたり、放置することが一番よくないことだと思います。
試行錯誤しながら、動きながら考え改善策を模索していくのです。
私の周りの社員は大変だと思います。次から次へと無理難題を被せられ、考えさせられていますから。
でもそのようにしていかないと会社は成長できないし、厳しい時代を勝ち残っていけないと信じています。

社長就任時に与えられた1つの大きな目標、売上高1000億が目前に見えてきた今、これまでの考え方や仕事の仕方、社員のレベル、会社のブランド力、商品力、財務力・・あらゆることについて1つ2つステージを上げていかなければならないと考え、今回の東京本社移転を決意しました。
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5月末より移転予定の丸の内トラストタワー本館

当社は創業以来常にトップダウンの会社として成長発展してきました。
会長も私もそのようなスタンスで経営全般を取り仕切っています。
この基本的な方針は今後も変わることはありませんが、一方ではボトムアップの必要性、強化も最近感じています。社員の様々なアイデアや工夫、斬新な発想をもっと経営に生かしていきたいのです。そのための組織、人事制度、関係子会社の在り方、グループ全体の情報共有など、拡大した組織の再構築も含めて過去にとらわれることなく変化させていこうと思っています。

社長10年の次の節目に向けて少なくともこれまでの5年よりもさらに成長を加速させ、内部体制や組織力を強化し、ステークホルダーの皆様から評価していただけるよう邁進していきます。


























 

ゲーミフィケーション

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経営コンサルタントとして活躍している小学校時代の友人、三ツ松新君が監訳して本を出したと言うので買ってみた。
“ゲーミフィケーション” 初めて聞いた言葉だ。訳本ということもあって正直取っ付きにくく読み辛いかと思いきや、良い意味で予想を裏切ってくれて、日本語訳も読み易く中身も面白くてサクサクあっという間に読んでしまった。


ゲーミフィケーションとは何か?
簡単に言えば、ビジネス等の世界でゲーム的要素を取り入れることでモチベーションやロイヤリティの向上を実現すること。

ゲームをする時のように楽しく仕事するための仕組みづくりというとわかり易いかもしれない。

本著で紹介されていた面白い事例がある。
スウェーデンのある公園に“世界一深いゴミ箱”がある。世界一深いと言っても穴を深く掘り下げたわけでない。
公園の美化に苦慮していた時どうすればゴミ箱にゴミをちゃんと捨ててくれるかということで考えたのがこの“世界一深いゴミ箱”のアイデアだったと言う。

“世界一深いゴミ箱”の動画
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=cbEKAwCoCKw


我々の通常の感覚だと、ゴミをきちんと捨ててもらうためには捨てない人を罰すれば良いと考えるが、それを「ゴミ箱に捨てることが楽しい」となれば捨てる人が増えるのではというアプローチをしたところが面白い。ゲーミフィケーションを理解する一つのわかりやすい事例だ。


勉強しない我が子に皆さんはどのようにアプローチするだろうか?

「勉強しないと良い学校に行けないよ!」「この前みたいにまたテストが悪かったらどうするの?!」「あなたのためを思って言ってるの!」・・・・というような叱咤激励をとばしている方々が多いのでは・・・?? 人の事は言えないが・・

それでヤル気を出してくれれば簡単なのだがそう易々とはいかない。時間が経つとこの前キツく言ったことを少々反省して、「今度のテストが良かったらこの前欲しいって言ってたもの買ってあげるから頑張って!」と物釣り作戦に転換する・・・

どこの家庭でも繰り広げられているパターンではないだろうか・・


この物や金銭等で釣る作戦を“外発的動機付け”と言い、インセンティブなどビジネスの世界では昔からずっと使われてきた手法だ。
一方ゲームやスポーツなどはお金がもらえるからとか何か買ってもらえるからやるのではなくて、純粋に好きだから、楽しいからやりたいと思う。この動機付けを“内発的動機付け”と言ってこちらの方が自発的なので継続性が高く成果も出ると言う。

つまり子供が勉強するモチベーションを高めるには物やお金で釣るのではなく、勉強が楽しいと思える何かきっかけやヒントを与えてやることの方が大切ということだ。
わかっていてもなかなか実行できないのだけれど・・・


以前ブログ“計測は力なり”に書いた、レコーディングダイエットや自転車走行のデータ記録もまさにゲーミフィケーションであるということは新たな発見だった。

ブログ“計測は力なり”
http://hinokiya-blog.com/?month=201310


このような“内発的動機付け”をゲームで使われている設計や仕組みを利用して働かせる具体的な仕組みや実際の企業での導入事例が本著で紹介されている
これまでも何となくわかっていたこと、実際行ってきたこともあったがそれらを論理的に体系づけることができたのは非常に有益だった。


顧客ロイヤリティ向上、社員モチベーションアップにも繋がる発想ということでゲーミフィケーションについて書かれた本を立て続けに後2冊読んでしまった。

ゲーミフィケーション面白い。
今後の事業にも生かしていきたいと思った。


ウォートンスクール ゲーミフィケーション 集中講義
http://www.amazon.co.jp/%E3%82%A6%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%BC%E3%83%AB-%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%9F%E3%83%95%E3%82%A3%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E9%9B%86%E4%B8%AD%E8%AC%9B%E7%BE%A9-%E3%82%B1%E3%83%93%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%83%E3%82%AF/dp/4484131242/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1386135666&sr=1-1


ゲーミフィケーション ゲームがビジネスを変える
http://www.amazon.co.jp/%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%9F%E3%83%95%E3%82%A3%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E2%80%95-%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%A0-%E3%81%8C%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9%E3%82%92%E5%A4%89%E3%81%88%E3%82%8B-%E4%BA%95%E4%B8%8A-%E6%98%8E%E4%BA%BA/dp/4140815167/ref=sr_1_2?s=books&ie=UTF8&qid=1386135725&sr=1-2&keywords=%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%9F%E3%83%95%E3%82%A3%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3







































メモ

苦手なことの一つに整理整頓がある。子供の頃からものぐさで、次探す手間を考えてという行動がなかなかできない。わかっていてもできないのだから正真正銘の無精者だと思う。

社員からも社長の机の上はいつも散らかってるなと思われているだろう。広めのデスクの上に書類が何層にも乱雑に積み上げられている。何か月に1度整理するのだが、また次の日から書類の山がつくられていく。書棚の中も同じ、1年以上見ていない書類がたっぷり収納したまま残されている。パソコンの中の整理整頓も同様、なかなかフォルダの整理ができない。

この悩みは“メモしたことの整理”も全く同じ、ビジネスマンになってから20年、ずっと悩まされ続けてきた。
まずどこにメモするかで悩む。配られた書類にメモすると書類と一緒にメモがどこかにいってしまう。それを避けるため手帳やノートにメモするのだが、汚い字で殴り書きするから時間が経つと、手帳のどこにメモしたかがわからなくなってしまう。スケジュール帳を使っていた時には、スケジュール欄の余白にメモしたり、後ろのフリー欄に事柄別にメモしたりと“忘れない工夫”をいろいろと試してみたが、これぞといった方法をついに見つけられず仕舞いだった。
しかもスケジュール帳は1年おきに新調するので、何年か分の手帳を取って置いてそこから探すという途方もない作業に見舞われたことも少なくない。

たぶん手帳の活用方法などにはその道の“達人”がいて、付箋やカラーマーカーなどを駆使して効率的に使用している人も多いだろう。ただ僕のように几帳面でない人間にとっては、後々を考えて色分けして書くとか付箋などを普段から用意しておくということ自体が面倒で現実的ではない。


そんな積年の悩みを一気に解決してくれたのが、“人生最高のデバイス”iPhoneだ。
iPhoneの“メモ”は地味だが、使い勝手がよく非常に便利なツールだ。
全てのメモをそこに集約したことで、どこにメモしたかを探すといった煩わしさから解放されたことがまず何より大きい。

iPhoneのメモは極めてシンプルだ。タイトルを入れる必要もなくいきなりメモができる。このシンプルな設計はappleらしいと思う。たぶん日本企業の製品ならタイトルを入れて、本文があってというように記入欄を分けるだろう。こうなるとタイトルを入れるほどでもないちょっとしたメモをするのに、いちいちタイトルを考えなければならない。このちょっとした煩わしさが使い勝手に影響するものだ。
メモは書いた順番に保存されていて、その日付が表示されているからいつメモしたか粗方覚えていれば探しやすい。キーワード検索もできるのもITならでは、至極便利だ。

会議で話すこと、セミナーで聞いたこと、打ち合わせの内容、to do、結婚式のスピーチ、数多いIDやパスワード、美味しいラーメン屋、気に入ったフレーズ、ワイシャツの襟袖のサイズ・・・僕は今ありとあらゆることをiPhoneにメモしている。いつも持ち歩いているから、どこでもメモができるし、必要な時すぐに情報を引っ張り出せる。この上なく快適だ。

半年ほど前からiPadも併用しているが、iPhoneとiPadのメモは勝手に自動に内容を共有してくれるからありがたい。電車の中や歩きながらはiPhoneにメモするが、会議中や座って作業できる環境ならiPadの方が入力しやすいからTPOによって使い分けている。
人の話を聞きながら素早くメモに入力するにはそれなりのスピードも要求されるが、今ではある程度対応できるようになった。

書類まるごとや看板に書かれていることをメモしたいときは、打ち込むのでなく写真を撮るようにしている。iPadなら十分読めるので手間無く便利だ。

また不要になればキレイさっぱり削除できるのも嬉しい。だからどうでも良いことでも気軽にメモできる。いらなくなればすぐに消去できるのは気分的にも楽だ。

このまま進化していくと、手帳や筆記用具が売れなくなってしまうのでは・・・と余計な心配までしてしまう。






スティーブ・ジョブズ

10/6の朝このニュースが世界中を駆け巡り、世界は大きな衝撃と悲しみに包まれた。
「彼の訃報を彼自身が発明した道具で知ることになった。それこそが彼に対する最大の賛辞かもしれない・・」 オバマ大統領のコメントの通り、僕もiPhoneでこの悲しい知らせを知った。

独創的で楽しくて、美しく、ワクワクするような製品で、我々の生活を豊かにし、便利にし、ライフスタイルそのものまで変えてきたジョブズ。
しかし彼がこれほどまでに尊敬され、大きな影響を与え、憧憬の念を抱かれるのはこの華々しい功績だけではない。
栄光と挫折を幾度となく繰り返し、どん底に陥りながらも決して諦めることなく、強い情熱と不屈の精神で見事に蘇り、世界一の企業を作り上げてきた。“世の中を変えるんだ”という彼の強いメッセージが魂となって製品に注ぎ込まれ、世界中の人々は魅了されてきた。
世界一の企業になっても新商品のプレゼンを彼自身が自分の言葉で、見事なパフォーマンスを演じて世界中に発信していく。これからもジョブズのような人物は出てこないだろう。


自宅のガレージのアップルを創業したジョブズは、当時大企業や軍など限られた所でしか使われていなかったコンピュータを誰でも使えるものとして開発、上場も果たして一躍世界中の注目を浴びる。
その後Macintoshを発売し、パソコンの世界的ブランドへと成長するも経営は順風満帆とはいかなかった。

「残りの一生を砂糖水を売って過ごしたいか?それとも世界を買えるチャンスを手にしたいか?」

この名言でペプシコーラ社長のジョン・スカリーをアップルに招へいするが、その後業績不振の責任を取って、ジョブズはスカリーにアップルを追い出されてしまう。
ジョブズの無念さ、怒り、挫折感はどのくらいのものだったのか・・
しかしジョブズは折れなかった。

映画アニメーションのピクサーやコンピュータ会社を創業して成功すると、10年後の1997年にアップルに復帰する。
この10年のことをジョブズは次のように言っている。

「当時は分からなかったが、アップル社に解雇されたことは、私の人生で起こった最良の出来事だったと後に分かった。」

ピクサーでパソコン上で動画を見る技術を、Nextではその後のOSを開発をしている。
復帰後のアップルの躍進は言うまでもない。
iPhone、iPadなどが次々と大ヒット。今年4月には時価総額でマイクロソフトを超え、8月にはついに時価総額は3430億ドル(約26兆円)に達し、エクソンモービルを抜いて世界一の企業となったのだ。


僕が初めてパソコンを見たのは中学生の時の友人宅で、当時はマイコンと呼ばれていた。
ブラウン管の真黒な画面に緑色の文字、友人はプログラム言語でコマンドを打ち込んでゲームを作ると言っていた。確かマイクロソフトのMS-DOSだったを記憶している。当時のパソコンは専門的な知識のある人にしか使えない特殊な装置だった。

僕が初めてパソコンを買ったのは今から20年前の社会人2年目の頃。その頃はパソコンが一般家庭にも少しずつ普及し始めていた。
当時家庭用のPCはMacとWindowsが人気を二分していて、どちらにするか秋葉原で迷いに迷った。悩んだ末にMacのデザインと使いやすさ、そして起動したときにアイコンが“ようこそ!”と表示されるハイテク機器らしからぬ人間らしさに惚れて30万近くの大枚をはたいてMacを買ったことをよく覚えている。

しかしオフィスにパソコンが導入されてくるとMacは宿敵Windowsの相手ではなかった。オフィスがWindowsなら家庭もということで家庭向けでもシェアをどんどん奪われていく。
アップルがハードとソフト(OS)の一体化にこだわったのに対して、マイクロソフトはOSに徹し、ハードメーカーに提供する戦略であっという間に市場を席巻した。
アップルの戦略は今思えば失敗と言えるかもしれない。しかしジョブズのOSとハードは一体というこだわりはその後も全く変わっていない。
現在でもiPhoneやiPadはアップルだけの製品で、他社は一切作っていない。一方スマートフォンOSのライバルであるグーグルのアンドロイドはあらゆるハードのメーカーにOSを提供している。MacとWindowsの関係と全く同じだ。しかしアップルの時価総額が世界一となったようにiPhone、iPadは世界的に大成功をしている。

ジョブズにしてみればMacintoshもiPhoneもアップルでしかなく、ハードもOSもアップルでしかありえないのだ。デザインにこだわり、ディテールにこだわるジョブズはデザインもボタン1つもエッジのステンレスさえ妥協を許さなかった。ビジネス以前の問題として他社が作るという選択がそもそも眼中になかったのだろう。
この信念こそがまさにジョブズで、世界中の熱烈なアップルユーザーがアップルをジョブズを支持する所以だ。

ジョブズはビジネスの常識を覆し、世界中を虜にする魅力的なイノベーションを数多く世に送り出してきた。この素晴らしい功績に改めて感謝したい。



アップルは次のターゲットをリビングのネットワークに置いているという。ジョブズの意を受け継いだアップルが、テレビ、ブルーレイ、CS、ケーブルテレビ、レンタルCD・・・既存のインフラやデバイスを一気に変えるような革新的なイノベーションを大いに期待している。









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近藤 昭(株)桧家ホールディングス 代表取締役社長 近藤 昭

1967年兵庫県神戸市生まれ。慶應義塾大学卒業。 大学卒業後、大手生命保険会社や外資系保険会社勤務を経て、 2001年に東日本ニューハウス(現・桧家ホールディングス)に入社。 専務取締役、副社長を経て、2009年に代表取締役社長就任。 2012年に『日経ヴェリタス』が行った「在任期間中に株価を最も 上げた社長のランキング」では、全上場会社中第5位にランクイン。 業界の常識にとらわれず、常に顧客目線で考えることがモットー。 「あらゆる人にエコで快適な住まいを」 提供するために日々奮闘中。

   

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