チャールズ皇太子開発の分譲地

5/17から1週間、イギリス、ドイツの住宅地を視察してきた。100年以上続くものから最近開発されたものまで、住宅先進国の実例を見て感じたこと、考えたことをを数回にわたって紹介していきたいと思う。

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最初に訪れたのはイギリスのパウンドベリーという新しい分譲地。ロンドンの南西200キロに位置し、周辺は牧草地や黄色い絨毯のように菜の花畑が広がるのどかな田園地帯だ。
1337年以来英国皇太子が継承してきた広大な土地の一部150haを、チャールズ皇太子が自らの著「英国の未来像」の中で述べた「建築とプランニングに関する10原則」に基づき開発してきた。

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分譲地にはこのように英国伝統的なレンガと漆喰を用いたクラシックなデザインの住宅が並ぶ。
“新しいが昔からあるような”、“古くなっても古く感じない”とでも言おうか。
著書の中でチャールズは、都市の中の村(アーバンビレッジ)をコンセプトに、地元の材料を使い、歩行者優先、風景との調和など伝統的でサスティナブル(持続可能)な街づくりを目指すとしている。


イギリスで一番感じたのは皇室の存在感の強さだった。日本では考えられないが、イギリス王室は土地分譲といったビジネスも行い、意思も堂々と主張する。
ロンドン市内の至る所に王室がつくった歴史的な建造物がその存在感を誇示し、王立公園もあって維持運営されている。
また今回はちょうどエリザベス女王の戴冠60年というタイミングもあって目抜通りには英国国旗が飾られ、お祝いムード一色だった。


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100年~200年前の重厚な建物が軒を並べるロンドン市内に、新しいロンドン市役所や完成すればヨーロッパ一の高さとなる“ザ・シャード”というビルなどガラス張りの近代的な建築物が増えてきたことにチャールズ皇太子は否定的なコメントを発しているそうだ。

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イギリスの住宅地の特徴は駐車場や庭を建物のファサード(前面)でなく、通りから見えない裏手
にあることだ。特に庭は塀で囲まれプライバシーがしっかりと確保されている。

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裏手の駐車場

地震のないイギリスでは低層住宅はブロックや石の組積造が今でも中心で、分譲地内では3層の住宅が建築中だった。外装は日本のように薄くスライスしたレンガタイルを貼るのではなく、本物のレンガをブロックの外に積み上げてつくっていた。

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このパウンドベリーは、1993年から建設が始まり25年をかけて最終的には3000戸の住宅が建設される予定だという。全体の35%は低所得者向けの公営住宅で、65%が一般向けの分譲住宅、価格は日本円で1500万円〜8000万円(1£=125円)

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約4500万円で販売されていた3層メゾネット型の連棟住宅。


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近藤 昭(株)桧家ホールディングス 代表取締役社長 近藤 昭

1967年兵庫県神戸市生まれ。慶應義塾大学卒業。 大学卒業後、大手生命保険会社や外資系保険会社勤務を経て、 2001年に(株)東日本ニューハウス(現・(株)ヒノキヤグループ)に入社。 専務取締役、副社長を経て、2009年に代表取締役社長就任。 2012年に『日経ヴェリタス』が行った「在任期間中に株価を最も 上げた社長のランキング」では、全上場会社中第5位にランクイン。 業界の常識にとらわれず、常に顧客目線で考えることがモットー。 「あらゆる人にエコで快適な住まいを」 提供するために日々奮闘中。

   

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