完成ドリームハウスを見て

 テレビ東京で放映されている人気番組「完成ドリームハウス」、今日は桧家住宅がスポンサーをしました。皆さん、ご覧になりましたか?

毎回個性的な住宅を紹介してくれるこの番組、我々が見ても非常に勉強になります。
今回の2物件は、神奈川の崖地に建つ絶景物件と全ての壁がガラスという見応えのある家でした。

最初の家はアメリカのシーランチコンドミニアムを参考にして設計されていました。
南の海に向かって遮るものが何もない誰もが羨む立地ですね。崖地ということで基礎にはコストがかかりますし、工事も大変ですが、その開放感や景色は何物にも代え難い魅力があります。
私は出身が神戸なので、海の見える場所に建つ家をいくつも見たことがあります。そういった場所は駅から遠くても非常に人気で土地の値段も高いです。
海に向いた大きな窓にカーテンをしなくても良いというのは最高の贅沢だと思います。

この家で1つ気になった点がありました。
シーランチに似せて外壁にレッドシダーを張っていたのですが自然の風合いを残すということで塗装をしていなかったことです。
無機質でクールになりがちなモダンなデザインにやさしく暖かみのあるウッドの外壁はとてもよく合います。ただ自然素材を外部に使ってその美しさをキープするためにはそれなりの手間とコストがかかることを理解する必要があります。

実は10年程前当社でも展示場でウッドの外壁を張ったことがあります。
耐久性を考え腐りなどを抑えるための注入材の入った外壁専用のレッドシダーを使いました。建てたばかりの頃は天然木ならではの味わいのある外観がとても美しく個人的には大好きな建物でした。
しかし3年ほど建つと外壁の一部がそったり塗装が剥げてきたりと痛みが目立つようになりました。そこで再度塗装を施したのですが、木の反りだけはどうすることもできませんでした。
専用に作られた外壁材だったのですが日本の気候には難しい・・・というのが私の感想です。多い雨と高い湿度、夏の暑さに乾燥した冬、天然木が新築の時の美しさをキープするには少なくとも塗装を頻繁に行わなければならず、その作業は足場をかけての作業になりますのでそれなりの費用もかかります。

外壁だけでなくウッドデッキなんかも天然木では耐久性に難があります。
以前住んでた家で天然木のウッドデッキとウッドフェンスを使用していましたが、先ほどの話と同様3年位経つとだんだんと反りが出てきて、釘止めしてた箇所でも釘が抜けてしまうほどになってしまいました。
特に薄い板状や細い材料は弱いですね。雨に濡れて吸収した水分が陽の光にを浴びて乾燥すると同時に反りが起きるのでしょう。また陽当たりの悪いところではカビやコケが出てしまいます。

天然木ならではの匂いや質感はとても魅力的なのですが、後々のことを考えるとウッドデッキなども樹脂を混入したタイプの方をおすすめしています。

2件目の住宅はこれぞ建築家の作品といった斬新な建物でした。
特に印象的だったのは構造でした。コンクリートと鉄骨をあのように組み合わせて作り上げるのはユニークでした。コンクリートの表面に木の模様をつけるためわざわざ型枠に合板と使うといったこだわりぶりは驚きました。

全ての壁がガラス張りで外から丸見えなんてどうやって生活するの??と思った方が多かったのではないでしょうか。
それも確かに興味あるところですが、やはり一番気になったのはほぼ無断熱状態のこの家の住み心地です。実際このような家で夏や冬の住み心地がどんな感じなのか、冷暖房費はどれくらいかかるのかについては非常に興味があります。
ガラスには断熱性はありませんので普通に考えると、夏は暑く冬は寒くなってしまいます。夏はとくに西側のまどが大きいと家の中は非常に暑くなります。冬は外気との温度差で結露ができる可能性が高くなります。当然その辺りをわかった上での設計だと思うのでぜひこの住宅の夏と冬の状態を紹介してもらいたいと思いました。

個人的には真ん中をくり抜いたロノ字型のプランにして外部は東南だけを開口にし、外からは見えないところを全面ガラスにした方が、プライバシーを守りながら明るく開放的な間取りになるのではと思いましたが、みなさんはいかがですか??









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近藤 昭(株)桧家ホールディングス 代表取締役社長 近藤 昭

1967年兵庫県神戸市生まれ。慶應義塾大学卒業。 大学卒業後、大手生命保険会社や外資系保険会社勤務を経て、 2001年に(株)東日本ニューハウス(現・(株)ヒノキヤグループ)に入社。 専務取締役、副社長を経て、2009年に代表取締役社長就任。 2012年に『日経ヴェリタス』が行った「在任期間中に株価を最も 上げた社長のランキング」では、全上場会社中第5位にランクイン。 業界の常識にとらわれず、常に顧客目線で考えることがモットー。 「あらゆる人にエコで快適な住まいを」 提供するために日々奮闘中。

   

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