神奈川県人口激増のワケ(推測)

僕は学生時代に4年間横浜市神奈川区に住んでいた。東横線妙蓮寺駅から1キロ程度のところで、渋谷まで東横線で約30分、横浜までは約7分、横浜線の大口という駅を利用すれば品川まで約30分という都心にも横浜にもアクセスしやすい住宅地だった。
今から25年前のワンルームの家賃が6万円少し、新築だったので少し割高だったが多摩川を超えて都内に入ると7万円以下の物件はなかったので、学校にも近いこともあってそこに決めた。
近くの駐車場代が2万円、バブルに入りかけた頃で地価は高騰しつつある時期だったように記憶している。利便性が良く閑静な住宅地ではあったが、誰もが住みたいと思うほどの人気のある場所ではなかった。

桧家住宅三栄の展示場を訪問した帰り、久しぶりにそのアパート周辺を訪れてみて驚いたのは、昔よく利用していた商店(コンビニのような)がミニ戸建分譲に変わっていたことだった。20坪にも満たない狭小敷地に3階建ての住宅が3-4棟、築3-5年位だからリーマンショック前くらいに建てられたものだと思う。都内ではよく見かける“ペンシルハウス”と呼ばれる戸建分譲で、1階が1台分の車庫と1部屋、2階がLDK、3階が2-3部屋で床面積が27-30坪程度の建物だ。

地価の高い都内の一等地ならまだしも以前僕が住んでいた場所にそのような物件が作られていたことが驚きだった。
そもそもこのミニ分譲というのは30坪位の土地に切ると普通のサラリーマンでは手が届きづらい価格になってしまうので、そのように小さな土地にして分譲するのであって、地価が高い地域の象徴みたいなものだ。近隣の現在分譲中の物件もあったが、やはり同様のミニ分譲だった。
バブルが崩壊し、リーマンショックショック後にもかかわらず横浜の地価は上がっているんだなと改めて感心した。地価が高いということはそれだけの需要がある、つまり人口が増えているということなので、神奈川県と他の都県との人口がどの程度違うのか調べてみた。

神奈川の平成23年の人口は約905万人でこれは20年前から約13.4%増加しているのに対して、東京、埼玉、千葉はいずれも11.3-11.9%伸びに留まっていた。
神奈川は首都圏の中で群を抜いてここ20年間の人口増加が著しいということがデータの上でも確認することができた。

都道府県別人口
www.stat.go.jp/data/nenkan/zuhyou/y0203000.xls

ではなぜこの20年で神奈川の人口が他よりもそれだけ増えたのだろうか。
海がある、国際都市、都心にアクセスが良い・・・といったインフラや地理的な要因ももちろんあるだろうがそれは今に始まったことではなく昔から変わっていない。
みなとみらいの大型開発や高速道路、鉄道などの普及により以前にもましてアクセスが良くなったことも言えるが、それだけでは少々納得し辛い。

最近facebookを通じて地元神戸の同級生達との交流が再開したのだが、そこであることに気付いた。僕のように関東に出てきている人のうちの約半数が神奈川県に住んでいるということだ。単身者など都内に住んでいる者と神奈川在住がほぼ半数で、千葉・埼玉に住んでいる者は僅かしかいなかった。
千葉、埼玉に住んでいる理由は結婚した相手の実家の近くということや職場、社宅といった理由で(僕もその1人だが)、フリーな状態で千葉・埼玉を選択する者は少ない。

そう言えば大学を卒業して最初に就職した時、漠然と将来は都内または横浜市内のマンションでも買って住めるといいなと思っていたことを思い出した。学生の時横浜に住んでいたということもあるが、関西出身者にとってみると何と言っても神奈川は東京と関西との間に位置するという立地にあるということが大きい。頻繁に実家に帰るわけでもないにしても、新幹線と言えば東海道新幹線が身近だし、はなからそれ以外の選択というのはないのだと思う。
だから僕が埼玉に住んでいると言うと仕事のことを知らない友人は「どうして埼玉に??」という疑問を持つくらいなのだ。

*僕は浦和に住んで埼玉の良さを実感している。特に関西出身の方には神奈川だけでなく埼玉の良さを知ってもらえるようまたの機会に書きたいと思う。


我々が就活をしていた20年前はまだ関西系の企業の多くは東京と大阪の両本社体制を敷いていたが、現在では大半の企業が本社機能を東京に集約している。
この20年で職場が東京に一極集中し、それに伴って関西から多くのビジネスマンが上京し、その家族も含めてどっと横浜や川崎といった神奈川になだれこんできた結果が神奈川の人口増、地価高騰の1つの要因になっているのではないか・・・というのが僕の推測だ。
皆さんはどう思いますか??







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近藤 昭(株)桧家ホールディングス 代表取締役社長 近藤 昭

1967年兵庫県神戸市生まれ。慶應義塾大学卒業。 大学卒業後、大手生命保険会社や外資系保険会社勤務を経て、 2001年に(株)東日本ニューハウス(現・(株)ヒノキヤグループ)に入社。 専務取締役、副社長を経て、2009年に代表取締役社長就任。 2012年に『日経ヴェリタス』が行った「在任期間中に株価を最も 上げた社長のランキング」では、全上場会社中第5位にランクイン。 業界の常識にとらわれず、常に顧客目線で考えることがモットー。 「あらゆる人にエコで快適な住まいを」 提供するために日々奮闘中。

   

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