輻射式冷暖房

九州にある協立エアテック社の実験棟を見学してきました。
協立エアテック社は空調機器メーカーで東京ドーム他数多くのビルでの実績がある会社です。当社とは24時間換気システム”ココチE”の開発、生産を委託し取引しています。

さて今回見学の目的は、新しい冷暖房機器である輻射式冷暖房システム”クール暖”を体感することでした。
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工場敷地内に作られた実験棟兼モデルハウスです。
その日は気温は約30度位でしたが、大雨が降った直後ということもあって湿度が非常に高くジメジメとした不快な天候でした。

ところが玄関を開けてモデルハウスの中に入った途端、その不快さがスパッと消え、爽やかでひんやりとした空気に包まれた感じがしました。例えるならば夏の暑い日に洞窟や鍾乳洞に入った時のような感じとでも言いましょうか。

その元となる機器が輻射式冷暖房機”クール暖”というわけです。
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少しわかりにくいかもしれませんが、この樹脂のパイプでできた格子の様なパネルが”クール暖”です。パイプ内を約17度の冷水を循環させることで、冷房し部屋全体の温度を24-5度にキープしているのです。モデルハウス内にこのパネルが全部で8カ所設置され、室内中がほぼ同じ温度にキープされていました。もちろんエアコンなどこれ以外の冷房機は一切設置してありませんでした。
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パネルの前に置かれた温度湿度計

オイルヒーターのような暖房器具では輻射式のジワジワと温まるイメージが湧くと思いますが、冷房の輻射というのはピンと来ないかもしれません。しかもなぜ17度程度の水で冷房ができるのか・・・不思議ですよね。

エアコンと違って、風がないのでほこりなどを巻き上げたりすることはありません。部屋毎冷房ではないので、リビングもトイレも洗面脱衣室も全て快適、床と天井による温度差もありません。ムラなく均一に快適なのです。
もちろん建物が高気密高断熱であることがこの機器が効果を発揮する大前提となります。
また冬は温水を通すことで暖房機になります。同じように均一にムラなく温まりますので、ヒートショックなどの心配もなく快適です。

良いことだらけではないかと思われるかもしれませんが、実はまだ改善しなくてはならない点があるのです。コストの問題もありますが、高温多湿の夏はパイプが結露してしまい、その水が垂れ落ちてしまうという課題を抱えているそうです。
ところがこのモデルハウスは結露していませんでした。

その理由はこちらの機械にあったのです。
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この機械は水の力を利用して外気を浄化及び調湿して室内に送り込む装置です。
モデルハウスにはこの装置を通して60%程度の快適な湿度に除湿された空気が送り込まれていたために、「クール暖」のパイプは結露していなかったということだったのです。

ちなみにこの装置、花粉やPM2.5はもちろん、放射能など有害な物質の大半を除去でき、しかもフィルターではないため目詰まりや面倒なメンテナンスが一切不要という優れモノだそうです。
少々高価なのですが、アレルギーでお困りの方や小さなお子さんがいる家庭ではニーズがあるように思いました。

この他喫煙ブースなどに置かれているタバコの煙を吸って除去する機械と同じ仕組みの電子式集塵フィルターなども見学してきました。日本は水と空気はタダと言う時代はもう完全に終わりましたよね。
しかも中国からはPM2.5や黄砂が飛んできて被害を受けるということも十分に考えられます。
快適かつ安全、安心な室内環境を作っていくためにもこういった新しい設備機器の情報収集の重要性を再認識しました。

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協立エアテック社の工場内には桧家オリジナルの24時間換気システム”ココチE”が箱済みとなり出荷を待っていました!ここから当社のお客様の建築現場へと送られていくのですね。






 

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近藤 昭(株)桧家ホールディングス 代表取締役社長 近藤 昭

1967年兵庫県神戸市生まれ。慶應義塾大学卒業。 大学卒業後、大手生命保険会社や外資系保険会社勤務を経て、 2001年に東日本ニューハウス(現・桧家ホールディングス)に入社。 専務取締役、副社長を経て、2009年に代表取締役社長就任。 2012年に『日経ヴェリタス』が行った「在任期間中に株価を最も 上げた社長のランキング」では、全上場会社中第5位にランクイン。 業界の常識にとらわれず、常に顧客目線で考えることがモットー。 「あらゆる人にエコで快適な住まいを」 提供するために日々奮闘中。

   

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