木造建築の可能性 〜オーストリア視察

CLT協会の視察ツアーでオーストリアに行ってきました。
CLTとは、クロス・ラミネーティッド・ティンバーの略で欧州を中心に普及が進んでいる新しい木材工業製品です。

図1.jpg

こちらがCLTです。
クロスと言う通り、木材を交互に逆方向に貼り付けてパネルを作ります。またフィンガージョイントで繋いで長くすることもできるので建物の大きさ形状に応じて厚くしたり長くしたり、曲げたり、斜めにカットしたりとどのようにでも加工することができます。



構造模型です。


右が室内側、左が外壁側を示していて、3層のCLTパネルが構造材です。戸建住宅でも15センチ程の厚さになるようですから、軸組工法やツーバイフォー工法と比べても使う木の量は3倍以上にもなります。

CLTパネルを箱状に組み立て重ねていくことで、鉄筋コンクリート構造にも劣らない非常に堅牢な構造とすることができ、欧州では数多くの中高層建築物がこのCLTを使って建設されています。


今回実際見学した建物です。


これはドイツとの国境に近いロイテにある5階建のホテルで、ここには宿泊しました。



こちらはザルツブルクにある5階建の老人ホームです。

いずれも1階部分はRC構造でその上が木造となっています。
どう見ても木造には見えないですよね。

老人ホームのバルコニー、3メートルもオーバーハングしています!


これだけ片持ちで出すのは従来の木造では成し得なかった構造で、これができるのもCLTの魅力の1つです。
1_20150616_32.jpg


こちらはCLTパネルを製造している会社の本社ビルで完全木造構造です。
壁全面がガラスといったこともこれまでの木造では考えられませんでした。
しかも右側はなんと9メートルも支え無しで出っ張ってます!

内側から見るとこんな感じです。


吹抜けた大空間!内側から見るとしっかり木造ですが信じられません。しかも屋根も全面ガラス!
ちょっとやり過ぎです(笑)



こう言った建物を見るとワクワクしてしまうのは、木造屋の性(サガ)でしょうか。
いずれにしても大変なテクノロジーが進化しています。
次回はその辺りを紹介したいと思います。

 

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近藤 昭(株)桧家ホールディングス 代表取締役社長 近藤 昭

1967年兵庫県神戸市生まれ。慶應義塾大学卒業。 大学卒業後、大手生命保険会社や外資系保険会社勤務を経て、 2001年に東日本ニューハウス(現・桧家ホールディングス)に入社。 専務取締役、副社長を経て、2009年に代表取締役社長就任。 2012年に『日経ヴェリタス』が行った「在任期間中に株価を最も 上げた社長のランキング」では、全上場会社中第5位にランクイン。 業界の常識にとらわれず、常に顧客目線で考えることがモットー。 「あらゆる人にエコで快適な住まいを」 提供するために日々奮闘中。

   

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