PDCA

昨年の11月よりグループ6社の社長とその幹部社員を対象にPDCAの研修をスタートさせました。

講師は「PDCAプロフェッショナル」の著者である稲田将人先生です。

各社長は忙しい業務のさなか月に2-3回本社に集まって研修を受け、自社の現状分析に取り組んでいます。

そして先日最初のプレゼン発表会が行われました。


 

 

 

自社の課題をあぶりだすには、まず現状を正確に把握する必要があります。

そのために過去に遡って経営の様々な数値を引っ張り出し、他社や過去との比較を行い「見える化」(グラフ化)をしました。

会社全体の現状把握ですから、データは多岐に渡りそのボリュームも相当なものでした。

各社長からは自分自身でデータを拾い比較する中で新たな気付きや発見があったこと、また他人から指摘されていたにも関わらず腑に落ちなかったことがやっと理解できたという意見もありました。

自分自身の手で実態を把握するということが重要だということですね。

各社にPDCAの考え方を根付かせるためにもまずトップが自ら学び、実践していくために行っています。

 

 

現状把握をしっかりと行うと、課題が浮き上がってきます。

これらの課題にどう取り組むのか、これがPDCAのPになります。「こうやってみたらどうだろう?」仮説を立てて取り組むのです。

そして行動する。Dですね。

 

 

試行錯誤、仮説検証、失敗を糧にする・・

 

 

仕事をしていく上で当たり前のプロセスですがこれら全てPDCAです。

ところが実際これがなんとなく出来ている人もいれば全く出来ていない人がいる。

失敗しても上手くいっても何が原因だったのかを考えることなく、行き当たりばったりで仕事している人は10年経っても20年経っても成長しないでしょう。

常に試行錯誤しながら(PDCAサイクルを廻しながら)考え、行動し、改善を繰り返している人は3年、5年経つと見違えるほど成長し、成果を発揮している。これが現実です。

 

仕事ができる人できない人、成果が出る人出ない人、出世する人しない人。何が違うのかと一言で言えと言われれば、「PDCAが廻せているかいないかの違い」だと思います。

 

 

僕は20代の頃米系の保険会社に在籍し営業の仕事をしていました。

販売する商品は企業の福利厚生の一部を代替する商品だったので、企業の総務部や人事部にアポを取らなければなりません。

しかし日本に進出したばかりの聞いたこともない保険会社がコールドコールでアポが取れるわけがなく、全く相手にされずまさに「けんもほろろ」な状況でした。

 

どうやったらアポが取れるだろう・・

人に会えなければ仕事になりませんので、電話での話し方や説明の仕方を色々と試行錯誤して変えてみましたが、思うような成果には至りませんでした。

 

そこで考えたのはまずアメリカで契約のある企業から当たってみようということでした。日本企業でアメリカに進出している企業はたくさんありましたので、そのアメリカ企業で当社の保険を採用している企業であれば、日本本社の総務担当者でも興味をもってくれるのではないか・・と言う仮説を立てました。

そこでアメリカ本社に依頼して日系企業の契約先をリストアップしてもらい、そのリストを元に「貴社のアメリカの子会社とお取引させていただいております○○社の日本現法の者です。一度その内容についてご案内させていただきたいのですが・・」と電話をしてみました。

するとそれまで受付の女性すら突破することができなかったのが、担当者にはほぼ繋いでもらえるようになり、面白いようにアポが取れるようになったのです。

 

このアポを取るという小さなゴールに対してのアプローチですが、これもPDCAの一例です。

 

 

PDCAの考え方はどの業界でもどの職種でもどの立場でも使うことができる万能薬です。

新入社員から社長まで、営業でも事務系でも管理職でも・・

仕事だけではありません。趣味でもスポーツでも何でもPDCAです。

 

「私は、どこの会社でも経営できます。それは私がPDCAを廻せるからです。」

稲田さんの「PDCAプロフェッショナル」の冒頭、トヨタ自動車の奥田会長(当時)の言葉です。

その通りだと思います。

裏返せばPDCAが廻せない人は、どこの会社でどんな仕事しても上手くいかないということではないでしょうか。

 

 

PDCAを廻していくには、当然のこととして探求心が必要です。

「PDCAプロフェッショナル」の中では、5回のなぜ?を繰り返すことで真因に到達すると書かれています。

うまくいかないことには必ず原因があるはずです。その原因を突き止めることからPDCAは始まるのです。

 

またPDCAにはスピードも重要です。

先程の僕の経験でも1日に2-3件しか電話をしなければ、どうすればよいかという気付きを得るのに数か月もかかっていたかもしれません。しかし毎日何十件も電話して断られれば、数日のうちに次の手を考えざるを得ないのです。

結果的に早期に改善し、成果を早く出したのです。

 

仮説を立て実行し検証するというプロセスの中では当然ある一定量の実行がなければ正しいかどうか判断できません。

とすればできるだけ短期間の間に必要な数量の実行を行い、その結果に基づいて次の手を考えていけば良いのです。

1日1時間として無駄にできないはずです。お客様との面談を30件程度やってみようと思えば、その数をどうやって短期間で確保するのかと言うことを考えるということです。

仕事ができる人はそのように考え、実践し、その結果から次のステップを考えていくのです。

 

 

PDCAについてはわかっているようでなかなかその実践方法について理解できていない人も多いのではないかと思います。

と言うことで3冊の本を紹介したいと思います。

この他にもたくさんありますので自分のレベルや目的にあった本をお勧めします。

 

「PDCAプロフェッショナル」稲田将人著

我々が講師をお願いしている稲田さんの本です。当社グループの役員以上は全員これを読みました。どちらかと言うとマネージャークラス向けです。本格的に学びたい人、部下の指導にPDCAをどう活用していくかを学びたい人にお勧めです。

https://www.amazon.co.jp/PDCA%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%8A%E3%83%AB_%E3%83%88%E3%83%A8%E3%82%BF%E3%81%AE%E7%8F%BE%E5%A0%B4%C3%97%E3%83%9E%E3%83%83%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%BC%E3%83%BC%E3%81%AE%E4%BC%81%E7%94%BB-%E6%9C%80%E5%BC%B7%E3%81%AE%E5%AE%9F%E8%B7%B5%E5%8A%9B-%E7%A8%B2%E7%94%B0-%E5%B0%86%E4%BA%BA/dp/4492533753/ref=sr_1_5?ie=UTF8&qid=1488872580&sr=8-5&keywords=%EF%BD%90%EF%BD%84%EF%BD%83%EF%BD%81

 

「鬼束PDCA」冨田和成著

野村證券で最年少記録を出し続けた著者によるものです。行動力、継続力があって、高い目標を掲げてやっていく人向けです。

https://www.amazon.co.jp/%E9%AC%BC%E9%80%9FPDCA-%E5%86%A8%E7%94%B0%E5%92%8C%E6%88%90-ebook/dp/B01M4L4UZW/ref=sr_1_3?ie=UTF8&qid=1488872580&sr=8-3&keywords=%EF%BD%90%EF%BD%84%EF%BD%83%EF%BD%81

 

「PDCAノート」岡村拓郎著

外資系企業に籍を置きながらコンサルも手掛けるハイブリッドサラリーマンによる著。初心者向け。

https://www.amazon.co.jp/%E8%87%AA%E5%88%86%E3%82%92%E5%8A%87%E7%9A%84%E3%81%AB%E6%88%90%E9%95%B7%E3%81%95%E3%81%9B%E3%82%8B-PDCA%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%88-%E5%B2%A1%E6%9D%91%E6%8B%93%E6%9C%97/dp/489451740X/ref=sr_1_2?ie=UTF8&qid=1488872580&sr=8-2&keywords=%EF%BD%90%EF%BD%84%EF%BD%83%EF%BD%81

 

 

 

 


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近藤 昭(株)桧家ホールディングス 代表取締役社長 近藤 昭

1967年兵庫県神戸市生まれ。慶應義塾大学卒業。 大学卒業後、大手生命保険会社や外資系保険会社勤務を経て、 2001年に東日本ニューハウス(現・桧家ホールディングス)に入社。 専務取締役、副社長を経て、2009年に代表取締役社長就任。 2012年に『日経ヴェリタス』が行った「在任期間中に株価を最も 上げた社長のランキング」では、全上場会社中第5位にランクイン。 業界の常識にとらわれず、常に顧客目線で考えることがモットー。 「あらゆる人にエコで快適な住まいを」 提供するために日々奮闘中。

   

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