世界一過酷な日本の気候??
快適や不快を感じるのは温度だけでなく湿度が大きく影響します。
梅雨時期は雨が多く湿度は高くなりますが、温度がそれほど高くないためジメジメ程度です。しかし気温が30度近くになってくると高い湿度も相まって蒸し蒸し、汗がダラダラと不快さが増してきます。
”高温多湿”
気温も湿度も高い状態が日本の夏の特徴です。
湿度が高いため家の中でも夜でも蒸し暑く不快な状態が続くのです。
一方冬は“低温低湿”です。
湿度が低いため温度以上に寒さを感じるだけでなく、インフルエンザが流行したり、肌や髪が乾燥したりするのです。
このように夏は”高温多湿”、冬は”低温低湿”というようにいずれの季節も湿度が不快に働く日本は世界でもかなり珍しい気候だということをご存知でしょうか。
このグラフはクリモグラフといって、縦軸に温度、横軸に湿度をとって線で結んだものです。ブルーの線は東京(日本)、オレンジはベルリン(ドイツ)を表していて、1,2・・・は月を示しています。
8月の東京は平均気温が27度位で平均湿度も73%位と高温多湿ですがベルリンの8月は気温が18度位と低く、湿度も70%位で日本の5月から6月の湿度と同じ位です。ベルリンの夏は日本と違って過ごしやすく爽やかなのです。
日本では夏になると家の中にいても熱中症になる人が多く発生しますが、これはまさに多湿のためで、低湿であればこのようなリスクはありません。
冬の1月はどうでしょうか。
東京は気温が4度位、湿度も50%少しと低温低湿なのに対して、ベルリンは気温が0度位ですが湿度はなんと90%近くあって低温高湿になっています。
同じ温度では湿度が高いと暑く感じ、湿度が低いと寒く感じますので、気温は東京よりベルリンの方が少し低くても、湿度が非常に高いため体感温度としては東京よりも暖かく感じるかもしれません。肌を突き刺すような寒さというのは気温だけでなく湿度が低いことが影響しているのです。
ヨーロッパの主要都市はだいたいベルリンと同じように、夏は低湿、冬は高湿な気候のため、日本のように蒸し暑くなく快適で爽やか、冬も気温程は寒く感じないというなんとも羨ましい気候なのです。
昨年8月にスペインのバルセロナに行った時の事、日中の気温こそ30度近くでしたが湿度が低いためほとんど汗をかきませんでした。直射日光を避け日陰にいれば心地よい風が吹いてとても爽やかでした。また朝晩は24度位まで気温が下がるため非常に快適でした。現地ガイド曰く、家には暖房はあるがクーラーはないとの事でした。湿度が低いことで体感温度がこれだけ違うのだという事を実感しました。
アメリカ大陸はどうでしょうか。
ワシントンは温度の差はありますが、1年を通して湿度はほぼ一定の70%未満と快適です。
サンフランシスコは湿度は多少高めですが、気温が20度以下でほぼ1年を通じて安定しており、こちらも快適です。
サンヂアゴはヨーロッパと同じ夏低湿度、冬高湿度型、リオデジャネイロは高温多湿ですが、寒さは全くありません。
暑さ寒さがしっかりあって、さらに湿度がより不快な方へ働く日本の気候、他の国に比べていかに過酷かということがわかります。
それではこういった日本の気候の下でどうすれば健康で快適な生活ができるのでしょうか。
この湿度対策は住宅の省エネ性能を向上させるだけでは対応できません。
Qa値をどれだけ高くしても、ZEH(ネットゼロエネルギー住宅)にしても、それだけでは湿度のコントロールはできないからです。
住宅の高性能化+最適な冷暖房機器を組み合わせることで初めて、この世界でも稀に過酷な日本の気候でも快適に生活できるのです。
夏の高湿度を下げるためには除湿機能つまりエアコンに頼る他ありません。
冬の低湿度を上げるためには加湿器を使用する他ありません。
つまり夏冬両方使えるエアコンをいかに効率的に使用するかが日本の気候でも家の中では欧米並みに快適に暮らせるかのカギなのです。
だからZ空調なのです。
Z空調なら1年を通して、家中隅々まで暖かく涼やか、夏の不快な高湿度もしっかり除湿してくれます。
冬の加湿だけは加湿器が必要となりますが、それは他のどの暖房器具を使っても同じことです。
Z空調が優れているのは、人がいる部屋もいない部屋も全ての部屋をほぼ同じ温度湿度にキープしてくれる点です。(夏の場合、冬は温度をキープ)
これまでの部屋毎エアコンでは、エアコンのない部屋は蒸し蒸し不快で汗が引かないだけでなく、エアコンを付けている部屋と付けていない部屋とで温度差が生じ、高湿の夏では結露するリスクがありましたが、Z空調はそういった心配もないのです。
梅雨が明けると蒸し暑い夏がやって来ます。
夏バテすることもなく、寝不足にもならないZ空調の家をぜひこの夏に体感下さい。
*ヨーロッパ、アメリカのクリモグラフは日本建材・住宅産業設備協会のホームページより