阪急電車

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映画“阪急電車 片道15分の奇跡”を見た。
関東の人には阪急電車と言ってもあまりピンとこないと思うが、僕は小中と9年間毎日通学で使っていたので、その名前を聞いただけで懐かしさが込み上げてくる。
阪急電車と言えば、あずき色の車体、ナチュラルな木目調の内装、グリーンのシートといった独特のカラー。他の電車にはないこの色合いは35年前の小学生の時から今も変わらない。





阪急電車には京都から大阪を通って神戸までの本線と、その途中にあるいくつかの短い路線からなっている。
映画は、今津線という短い路線の西宮北口から宝塚までの8駅が舞台だ。
西宮北口駅は、以前駅前に西宮球場という野球場があった駅。阪急ブレーブスというプロ野球チームの本拠地で、僕が子供の頃は福本豊や山田久と言った名プレーヤーが数多くいた。
しかし同じ西宮市内には甲子園を本拠地とする阪神タイガースがあり、人気の面では当時から圧倒的に差をつけられていた。
その阪急と阪神とがいまや同じ企業グループになっているというのも、当時では考えられないことだ。
終着駅の宝塚はご存じ宝塚歌劇団のあるところ。しかし子供にとって宝塚と言えば“宝塚ファミリーランド”という遊園地の方が馴染み深く、よく行った思い出がある。

その途中には、門戸厄神(もんどやくじん)、小林(おばやし)、仁川(にがわ)、甲東園(こうとうえん)逆瀬川(さかせがわ)と言った駅が連なる。
この辺りは大阪や神戸へのアクセスがよく古くから開けた場所でありながら、豊かな自然が残る閑静な高級住宅地だ。また学校も多く、関西学院や小林聖心もこの沿線にある。
2代、3代に渡って住んでいる世帯が多いこともあって、地域にプライドを持った人が多く、上品でゆったりとした空気の流れているイメージがある。阪急電車のレトロな雰囲気とマッチした独特な雰囲気があるエリアだ。
映画の舞台となった由縁もそこにあるのだろう。

子供の頃電車に乗って友達の家によく遊びに行った。
学校に電車で通学してたこともあって、1人で30分以上乗って行くのも平気だった。
遠くは宝塚から通学していた友人もいて、この今津線や1つ手前の甲陽線にもよく乗ったし、5年生からは甲陽線の苦楽園口と言う駅まで少年野球のチームに入って毎週通っていた。
当時はスーパーカーブームというのがあって、子供達(特に男の子)はみんなフェラーリやランボルギーニといった高級車の虜になっていた。
神戸でこういった高級車を見ることはあまりなかったが、芦屋から西宮のこのエリアではテレビや雑誌でしか見たことのないスーパーカーを度々見ることがあって、野球の練習に行くバスの中から歓声を上げたものだった。

学校までは六甲から御影(みかげ)とたった1駅の通学だったが、電車を待つ駅やわずか2分程の電車の中の至る所が遊び場だった。

低学年の頃色々な駅の切符を集めることが流行った。昔は改札口に駅員さんが立っていて、降りる乗客から切符を回収し、回収した切符は回収箱の中にまとめて入れてあった。乗車した駅名が大きくプリントされた切符の中に、遠く京都の方や見慣れない駅のものがあると、駅員さんにお願いしてもらい、集めていた。時には駅員さんの目を盗んで、勝手に回収箱からごそっと持っていったこともあった。
その切符も紙のものから裏面が磁力テープのものへと変化していった。紙の時は、ためらいもなくもらえた切符が、磁力になると断られるようになった。高学年の頃になると自動改札が設置され始め、改札から駅員さんの姿と切符の回収箱も見なくなっていった。自動改札機の中に一瞬に吸い込まれてしまう切符を見るとなぜか寂しい気持がした。

電車の中では連結部分に乗ってバランスを取って遊んだり、つり革や手摺を使ってあらゆる遊びを生み出した。大声を出したり、笑ったり、考えれば随分周りの乗客に迷惑をかけたと思うが、良い時代だったんだろう、怒られた記憶もなくトラブルもなく、のびのびと元気に通学していた。


映画を見ていると、そんな子供の頃の記憶が蘇ってきた。






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近藤 昭(株)桧家ホールディングス 代表取締役社長 近藤 昭

1967年兵庫県神戸市生まれ。慶應義塾大学卒業。 大学卒業後、大手生命保険会社や外資系保険会社勤務を経て、 2001年に東日本ニューハウス(現・桧家ホールディングス)に入社。 専務取締役、副社長を経て、2009年に代表取締役社長就任。 2012年に『日経ヴェリタス』が行った「在任期間中に株価を最も 上げた社長のランキング」では、全上場会社中第5位にランクイン。 業界の常識にとらわれず、常に顧客目線で考えることがモットー。 「あらゆる人にエコで快適な住まいを」 提供するために日々奮闘中。

   

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